CATCHY

『CATCHY』（キャッチー）は、沖縄県のローカルテレビ局である琉球朝日放送（QAB）が制作・放送する平日夕方の情報・報道番組です。2022年6月6日に放送を開始しました。この番組の最大の特徴は、放送枠の途中に全国ネットの番組を挟む「サンドイッチ編成」と呼ばれる形式を採用している点にあります。これは、沖縄県内のテレビ放送において、平日夕方の時間帯としては初めての試みとして導入され、視聴者の情報ニーズに多角的に応えることを目指しています。

『CATCHY』は、夕方の早い時間帯に放送される第1部と、その後、全国ニュースの時間を挟んで放送される第2部、通称『NEWS CATCHY』から構成されています。具体的には、16時15分から16時45分までの30分間が第1部、そして、一度中断を挟んで18時15分から18時55分までの40分間が第2部となります。この間にあたる16時45分から18時15分までは、テレビ朝日が制作する『スーパーJチャンネル』が放送され、特に17時50分からのパートは全国のANN系列局共通のニュース枠となっています。この編成により、県内の視聴者は、ローカル情報・ニュースと全国ニュースの両方を、ほぼ連続した時間帯で視聴することが可能になっています。

16時台に放送される第1部は、主に地域に根差した生活情報を提供するパートです。このパートは、忙しい日々を送る沖縄県内の「働くお母さん」をメインターゲットとしています。番組では、子育てに関する情報、家計のヒント、地域で開催されるイベント情報、季節の話題など、暮らしに役立つ多様なテーマを取り上げます。MCには、地元沖縄県を拠点に活動するタレントが起用され、親しみやすい語り口で視聴者に寄り添うスタイルを心がけています。この第1部は、かつてQABで平日午前中に放送されていた情報番組『十時茶まで待てない!』の流れを汲むものとして、その役割を引き継いでいます。

18時台に放送される『NEWS CATCHY』（第2部）は、琉球朝日放送の報道部門が中心となって制作される、よりニュース色の強いパートです。このパートでは、その日発生した沖縄県内の重要な出来事やニュースを詳しく伝えます。QABのアナウンサーがキャスターを務め、正確かつ迅速な報道を目指します。さらに、番組の大きな特徴として、単にニュースを伝えるだけでなく、現場取材に力を入れている点が挙げられます。番組の司会者やフィールドキャスターが積極的に現場に足を運び、当事者へのインタビューや関係各所への取材を通じて、ニュースの背景、問題の本質、視聴者が本当に知りたい情報を深く掘り下げて解説します。

『NEWS CATCHY』は、2022年6月3日まで同じく平日夕方に放送されていた琉球朝日放送の報道番組『ニュース・Qプラス』の後継番組として位置づけられています。『Qプラス』で長年培われた報道のノウハウや取材体制を引き継いでおり、実際に『Qプラス』でキャスターやリポーターを務めていたアナウンサー・記者の多くが、『NEWS CATCHY』でも引き続き出演しています。これにより、番組は継続性を保ちつつ、第1部で生活情報を取り入れるなど、サンドイッチ編成という新しい枠組みの中で、より幅広い視聴者層のニーズに応える番組へと発展しています。

『CATCHY』は、沖縄県で初めて導入された平日夕方のサンドイッチ編成を通じて、多忙な現代社会を生きる人々、特に働く世代に対して、日々の暮らしに役立つ情報と、地元沖縄の「今」を深く理解するためのニュース報道の両方を提供する試みです。このユニークな構成により、視聴者は短時間で効率的に多様な情報を得ることができ、地域社会への関心を高めるきっかけとなることが期待されています。

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