CBCニュース (カナダ)

CBCニュース：カナダ放送協会のニュース部門

CBCニュースは、カナダ放送協会（CBC）の一部門であり、CBCテレビジョン、CBCラジオ、CBCニュースネットワーク、CBC.caなどの英語事業に関するニュース番組の収集と制作を担当しています。1941年に設立され、カナダ最大のニュース放送局として、地方、地域、全国のニュースを網羅しています。フランス語のRadio-Canada Infoと連携することもありますが、組織としては分離されています。CBCは、ジャーナリズムの基準と慣行に従い、公共の期待と義務に応えることを目指しています。

歴史

CBCの最初のニュース放送は、1936年11月2日のラジオによる二ヶ国語レポートでした。第二次世界大戦中の1941年1月1日にCBCニュースサービスが発足し、全国的なニュース報道を開始しました。英語テレビでは、1952年9月8日に最初のニュース番組が放送され、同年後半には『CBCナショナルニュース』が開始されました。1996年には「Newsworld Online」を通じてオンラインでのニュース配信を開始し、その後「CBCニュースオンライン」が立ち上げられました。2017年には、主力ニュース番組『ザ・ナショナル』がリニューアルされ、複数のアンカー制が導入されました。

ニュース制作

テレビ

CBCニュースのテレビニュース部門は、『ザ・ナショナル』、『マーケットプレイス』、『ザ・フィフス・エステート』などの全国ニュース番組を制作しています。また、エア・カナダの機内エンターテインメント向けにニュース、ビジネス、天気、スポーツ情報も提供しています。

ローカルニュース

CBCテレビジョンのローカルニュース放送は、『CBC News: Toronto at Six』のように、地域名を含んだタイトルで放送されています。ラジオのローカルニュースは、朝と午後のドライブ番組や日中の時間帯に聞くことができます。

ラジオ

CBCニュースのラジオニュース部門は、全国ラジオニュースの定時更新や地域情報の提供を行っています。主なラジオ番組には、『ワールド・リポート』、『ザ・ワールド・アット・シックス』などがあります。ニュースと情報の多くはCBCラジオ・ワンで放送され、オンラインやアプリを通じてオンデマンドで利用可能です。

オンライン

CBCニュースオンラインは、CBCのニュースウェブサイトであり、地域、国内、国際ニュースの報道、調査報道、政治、ビジネス、芸術、エンターテインメント、先住民族、健康、科学、技術ニュースを提供しています。ウェブサイトには意見セクションもあり、多くのレポートにはポッドキャスト、オーディオ、ビデオが付属しています。CBCニュースのコンテンツは、Facebook、Twitter、Instagramなどのプラットフォームでも利用できます。

CBCニュースネットワーク

CBCニュースネットワークは、CBCが運営する英語のニュースチャンネルです。1989年7月31日に放送を開始し、2009年にリニューアルされました。現在の番組には、『CBCニュースナウ』、『パワー&ポリティクス』、『ザ・ナショナル』などがあります。2020年にはアンカー形式が変更され、新たな体制で放送されています。

ウェザーセンター

2005年11月、CBCニュースウェザーセンターが設立され、国内・国際的な気象情報を提供していましたが、2014年の予算削減により規模が縮小されました。その後、ザ・ウェザー・ネットワークとのコンテンツ共有パートナーシップを結び、天気予報を提供しています。

偏向の申し立て

CBCのニュース報道には、自由主義的な偏向があるとの批判が一部から出ています。過去の調査では、CBCが他のカナダのニュースネットワークよりも客観的ではないと見なされたこともあります。CBC自身は、偏向の主張を否定し、公正かつ誠実な報道を義務としていると主張しています。しかし、カナダ人を対象とした調査では、CBC TVが最も偏った全国ニュースメディアであると認識されているという結果も出ています。

CBCニュースの殿堂

CBCニュースの殿堂は、カナダのジャーナリズムを形作った人物を称えるために2015年に設立されました。CBCのトロント本社に殿堂入り者の名前が刻まれています。

オンブズマン

CBCは、ジャーナリズムにおける正確性、完全性、公平性を維持することを目指しており、ジャーナリズムの基準と慣行を定めています。CBCオンブズマンは、CBC番組のスタッフおよび経営陣から独立しており、CBCの社長に直接報告します。

CBCニュースは、国内外のニュースを幅広く報道するカナダの主要なニュース機関として、その役割を果たし続けています。

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