CBcloud

CBcloud株式会社の企業概要

CBcloud株式会社（シービークラウド）は、日本の物流業界において、効率的なマッチングサービス「PickGo」を展開しています。荷主が配送依頼を行い、登録されたドライバー（同社では配送パートナーと称する）が直接応募できる仕組みを採用し、スピーディーな配車を実現しています。このシステムにより、荷主とドライバーはリアルタイムでつながることができ、配車時間は最短56秒、配車率は99.2％を誇ります。

サービスの特徴

「PickGo」では、軽貨物車両や一般貨物車両（2t以上のトラック）の手配が可能で、常温・チルド・冷凍の3つの温度帯にも対応しています。また、GPSを利用したリアルタイムの位置情報確認機能も搭載しており、荷物の配送状況を常に把握できる仕組みが整っています。

さらに、同社はANA CargoおよびJALとの連携により、空陸一貫輸送サービスも提供しており、全国への即日配送が可能です。このように、CBcloudは複数のサービスを展開し、利用者のニーズに応じた柔軟な対応を行っています。

経営者の背景と起業のきっかけ

代表取締役社長の松本隆一氏は、航空保安大学校を卒業後、国土交通省に勤務し、航空管制官として羽田空港で経験を積んだ後、2013年にCBcloudを設立しました。創業の動機は、松本氏が義父から軽貨物ドライバーの労働環境について知ったことです。彼はドライバーたちが運送会社からの下請けとして不利な条件を強いられている実態を目の当たりにし、業界内の構造的な問題に取り組むことを決意しました。

ビジネスモデルの進化

松本氏はプログラミングを独学し、配送依頼をデジタル化するシステムを構築。その結果、配車サービスの事業を展開することとなり、国土交通省を退省しました。しかし、義父の急逝という悲劇があり、彼は義父のビジネスを引き継いで実務に取り組みました。そこの中で、物流業界の課題やドライバーの過小評価に気づいた彼は、より効率的なシステムの構築を目指しました。

ドライバーの立場向上への取り組み

CBcloudは、物流業界のDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進し、ドライバーの待遇改善や地位向上を目指しています。具体的には、配送ドライバーへの報酬が即日入金される仕組みを導入し、配達の品質が高いドライバーには評価制度を設けています。また、軽貨物車両を持たない個人事業主向けに「PickGoカーリース」というサービスも提供し、より多くのドライバーが業務に参入しやすい環境を整えています。

オフィスと文化

松本社長が航空管制官としての経歴を持つため、CBcloudのオフィスには航空関連のデザインが多く取り入れられています。通路には滑走路を模した模様があり、会議室には「エアバス」「ボーイング」「セスナ」と名付けられた部屋が存在します。また、実際のフライトシミュレーターも導入されており、ユニークな企業文化が育まれています。

将来的な展望

今後、CBcloudはさらに成長を続け、物流業務支援システムの一つである「SmaRyu」を通じて、運送業界の業務効率化を図っていきます。SmaRyuではAIによるルート最適化やリアルタイムでの配送状況の管理が行われ、特に初めて宅配業務に取り組む人々でもスムーズに運営できるよう支援しています。

CBcloudは、物流業界が抱える多くの課題を解決し、より良い配送体験を提供するための革新を進めている企業です。

もう一度検索