CIDER ROAD

UNISON SQUARE GARDEN 4th Album 『CIDER ROAD』

『CIDER ROAD』（サイダー・ロード）は、日本のスリーピースロックバンド、UNISON SQUARE GARDENが2013年2月6日にリリースした4枚目のフルアルバムです。

前作『Populus Populus』から約1年7ヶ月ぶりとなる本作には、シングルとしてリリースされた「流星のスコール」や「リニアブルーを聴きながら」を含む全13曲が収録されています。初回限定盤には、スタジオライブ音源4曲を収録したDVDが付属しました。

特徴

本作では、ピアノ、ストリングス、ホーンセクションが多用されており、楽曲に奥行きと彩りを加えています。これらの要素は、「オリオンをなぞる」の制作で得た手応えがきっかけとなり、積極的に取り入れられました。

アルバム全体の収録時間は1時間を超えていますが、これは、田淵智也曰く「伝えたい事が多すぎた」ためとのことです。次作『Catcher In The Spy』以降のアルバムは50分以下に統一されていることからも、本作がバンドにとって特別な作品であることが伺えます。田淵はまた、「CIDER ROAD以降のアルバムはある意味おまけなのではないか」と語るほど、本作に強いメッセージを込めたことを明かしています。

評価

『CIDER ROAD』は、オリコン週間アルバムチャートで初登場9位を記録し、UNISON SQUARE GARDENにとって初のTOP10入りを果たしました。この作品を機に、彼らの音楽はより多くのリスナーに届くようになり、バンドとしての人気を確立する上で重要なターニングポイントとなりました。

楽曲について

ため息 shooting the MOON

前の曲から間髪入れずに始まる、勢いのあるナンバーです。

like coffeeのおまじない

UNISON SQUARE GARDENの楽曲として初めてホーンセクションが導入された楽曲です。新たなサウンドの可能性を切り開きました。

お人好しカメレオン

田淵が「命を削って作った」と語るほど思い入れの強い楽曲。長らくライブで披露されることはありませんでしたが、リリースから6年後の2019年、結成15周年記念ライブで初めて演奏されました。その後、2023年のツアーでも披露され、ファンを魅了しました。

光のどけき春の日に

シングル候補にも挙がっていたという、爽やかでポップな楽曲です。

シャンデリア・ワルツ

アルバム発売の約1年前からライブで披露されていた楽曲。田淵は「シングルで出したかった」と語っており、アルバムのリード曲的な存在として位置づけています。10周年記念アルバム『DUGOUT ACCIDENT』には原曲のまま収録されました。

『CIDER ROAD』は、UNISON SQUARE GARDENの音楽性をさらに進化させ、新たなファンを獲得した重要な作品です。彼らの熱いメッセージと多彩な音楽性が詰まったこのアルバムは、今もなお多くのリスナーに愛され続けています。

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