CLAMP IN WONDERLAND

『CLAMP IN WONDERLAND』とは、1994年にCLAMPが製作したオリジナルアニメーションクリップです。この作品は、当時連載中のマンガや過去の作品のキャラクターたちが登場し、音楽に合わせて繰り広げられるコミカルな物語で構成されています。作品の終わりには、映画館のスクリーンを思わせるシーンがあり、登場人物たちが座席に並ぶ様子が映し出されます。最終的には「END」と表示され、この映像が映画であることを印象づけます。

エンディングでは、CLAMPメンバーの一人であるもこなあぱぱをイメージしたキャラクター、もこな王女が登場し、黄色い傘を差して雨の中を歩いていく情景が描かれます。途中で他のメンバーの自画像から生まれたキャラクターたちが後ろを通過し、最後には雨が上がってもこな王女が傘を閉じつつ一礼し歩き去る印象的なシーンで締めくくられます。

2007年には続編として「CLAMP IN WONDERLAND2 1995〜2006」が制作されました。こちらはアスペクト比が16:9で、内容としては、シリーズの『XXXHOLiC』の世界で登場人物が『魔法騎士レイアース』を読んでいるシーンから始まります。キャラクターたちが「この世界へ行きたい」とねだり、四月一日にリュックサックを準備されて旅立つ様子が描かれるのです。

旅の途中で彼らは数多くの人気キャラクターたちと出会い、最終的には「ツバサ」の単行本の世界に飛び出し、本屋の前で登場した作品の単行本が並ぶシーンで終わります。エンディングでは、いおりょぎが子供用の三輪車を乗りこなす姿が描かれ、その途中でうしゃぎさんが飛んで行く様子も見どころのひとつです。

両作品に登場するキャラクターとしては、『X』の司狼神威や桃生封真、さらには『カードキャプターさくら』の木之本桜といった多彩なキャラクターたちがいます。また、『魔法騎士レイアース』では、鳳凰寺風や獅堂光が登場し、ファンには嬉しい演出が盛り込まれています。

音楽面では、第1作のオープニングテーマ「あなただけのWONDERLAND」やエンディングテーマ「『あなた』が『幸せ』であるように」は大川七瀬が作詞し、広谷順子が歌うものとして知られ、続編のオープニング「action!」は坂本真綾によって歌われ、リズミカルなメロディーが作品を盛り上げています。これらの楽曲はCDとしてもリリースされており、多くのファンに親しまれています。

CLAMPの個性あふれるキャラクターたちが、ユーモアたっぷりのストーリー展開を繰り広げるこのアニメーションは、ファン必見の作品であり、CLAMPの魅力を存分に感じられる内容となっています。

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