CLionは、
チェコのソフトウェア会社JetBrainsが開発・販売している、CおよびC++
言語に特化した
統合開発環境(IDE)です。Windows、macOS、
Linuxといった主要な
オペレーティングシステムに対応しており、
クロスプラットフォームでの開発が可能です。日本では、サムライズム株式会社が代理店として販売を行っています。
主な機能
コードのナビゲーション: プロジェクト内のコードを効率的に移動し、関数やクラスの定義元に素早くジャンプできます。これにより、大規模なコードベースでも迷うことなく作業を進めることができます。
コード補完: コードを入力する際、変数名や関数名、構文などを予測して提案してくれます。これにより、入力ミスを減らし、コーディング速度を向上させることができます。
テーマ変更: IDEの見た目をカスタマイズできるテーマ機能が搭載されています。これにより、好みの配色やフォントで開発を行うことができます。
コードのデバッグ: 高度なデバッグツールが搭載されており、ブレークポイントの設定、ステップ実行、変数の監視など、プログラムのバグを効率的に発見し修正することができます。
日本語対応: 公式には日本語サポートは発表されていませんが、有志によって作成された日本語化プラグインなどを使用することで日本語環境での利用が可能です。
CLionは有料のソフトウェアであり、サブスクリプション形式で
ライセンスが提供されています。個人ユーザー向けの年間
ライセンス価格は以下の通りです。
1年間: $199.00
2年間: $159.00/年 (2年目からは割引)
3年間: $119.00/年 (3年目からは割引)
長期契約をするほど、割引率が適用されます。
教育機関に所属する学生や教職員は、CLionを無料で利用できるアカデミック
ライセンスが提供されています。教育目的での利用促進を目的としており、教育機関での学習や研究活動を強力にサポートします。
その他の特徴
CLionは、C++
言語の規格に準拠した高度なコード解析機能を提供しており、コードの潜在的な問題を早期に発見するのに役立ちます。また、CMake、Gradle、Makefileなど、様々なビルドシステムに対応しており、プロジェクトの規模や種類に応じた柔軟な開発環境を構築できます。プラグインを利用することで、Gitなどのバージョン管理システムとの連携、他の
言語やツールとの統合も可能です。さらに、JetBrains製の他のIDEとの連携もスムーズに行うことができ、開発環境の統一化をサポートします。
CLionは、C/C++開発者にとって、効率的なコーディング、デバッグ、プロジェクト管理を支援する強力なツールです。高度な機能と
クロスプラットフォーム対応により、開発者は快適な開発環境を構築することができます。