COMODO Internet Security

Comodo Internet Securityの概要

Comodo Internet Security（CIS）は、Comodo社が開発したWindowsプラットフォーム向けのインターネットセキュリティスイートです。このソフトウェアは、ウイルス対策やファイアウォール、さらにホスト型侵入防止システム(HIPS)といった3つの主要機能を備えています。特にバージョン4.0以降には、未知のアプリケーションを隔離するためのサンドボックス機能が追加されており、これによりより高い防御効果を実現しています。

バージョンの進化

Comodo Internet Securityは、2010年に主流となるバージョン5をリリースし、その後も進化を続けています。新しいユーザーインターフェースや、アプリケーションのサンドボックス機能、警告アラートの削減、システム復元ポイントの作成等の利便性を向上させる機能が追加されました。2012年のバージョン5.12.256249.2599では、Windows 8に正式対応しました。

特に、Comodo Internet SecurityはMatousecによる「Proactive Security Challenge」テストにおいて常に高い評価を受けており、すべてのファイアウォールテストをクリアした唯一のセキュリティソフトウェアとして知られています。このテストで100%を達成したことは、Comodoにとっての大きな成果です。ただし、その多くはホワイトリスト形式であることに留意が必要です。

エディションと特徴

Comodo Internet Securityは複数のエディションで提供されており、それぞれ特徴が異なります。主なエディションは以下の通りです：

- Comodo Internet Security：フリーウェアで、個人利用・商用利用ともに無料で提供されます。
- Comodo Internet Security Plus：シェアウェア版。
- Comodo Internet Security Pro：シェアウェア版で、VPN機能やライブサポートも含まれています。
- Comodo Internet Security Complete：Pro版の機能に加え、オンラインバックアップサービスなどが提供されます。
- Comodo Firewall：フリーウェアで、ファイアウォールとHIPSのみを利用可能。
- Comodo Antivirus：フリーウェアで、アンチウイルス機能の単体版。
- Comodo Antivirus Advanced：シェアウェア版。

多層防御のアプローチ

CISは多層防御の考え方に基づいて設計されており、システムへの侵入を防ぐさまざまな機能を搭載しています。具体的には、以下の機能が含まれます：

アンチウイルス機能

Comodoのアンチウイルス機能は、2008年に初めて発表され、ヒューリスティック技術による検出が可能です。オンラインスキャナーを利用して、疑わしいファイルをComodoのサーバーに送信し、分析することができます。

ファイアウォール

CIS内のファイアウォール機能は、非常に評価が高く、PC MagazineのEditor's ChoiceやGizmo's Tech Support Alertに選ばれています。最適なセキュリティを提供するための機能が備わっています。

HIPS (Defense+)

Defense+は、未知のマルウェアへの防御を目的としたホスト型侵入防止システムです。ユーザーが許可していない新しいファイルの実行を自動的に拒否する設計になっており、システムを守るための重要な役割を果たしています。さらに、自動サンドボックス機能を使うことで、未知のプログラムを隔離しながら実行し、システムへの悪影響を及ぼさないように工夫されています。

シェルコードインジェクション保護

この機能は、バッファオーバーフロー攻撃からシステムを保護するために設計されています。攻撃の検出が行われると、CISは警告を出し、実行をブロックすることで安全を確保します。

ThreatCast

ThreatCastはコミュニティベースの判断支援システムで、他のユーザーが警告に対してどのように行動したかを基に、警告の安全性を判断するための情報を提供します。

Comodo Internet Securityは、セキュリティにおいて高い信頼性を誇る製品であり、利用者のニーズに応じたエディションが揃っています。これにより、個人からビジネスまで幅広いシーンでの利用が可能です。

もう一度検索