COMPLEXTOUR'89

COMPLEX TOUR'89：伝説のシークレットライブを記録した歴史的名盤

1989年、日本の音楽シーンを席巻したロックユニットCOMPLEX。その伝説的なライブツアー「COMPLEX TOUR'89」の中から、8月11日と12日の2日間、極秘裏に行われた特別なライブが映像作品として記録されました。それが『COMPLEXTOUR'89』です。

この作品は、唯一無二のライブハウス公演となった芝浦インクスティックでのパフォーマンスを収録。当時としては画期的な試みとして、VHSとレーザーディスクでリリースされ、2002年にはDVD化も果たしました。

貴重なモノクロ映像と迫力あるサウンド

収録されているのは、COMPLEXの1stアルバム『COMPLEX』に収録されている全楽曲です。吉川晃司と布袋寅泰の卓越した演奏技術と、息の合ったパフォーマンスは圧巻の一言。4:3のモノクロ映像は、時代を感じさせつつも、独特のノスタルジックな雰囲気を醸し出し、当時の熱気を鮮やかに伝えています。LD、DVD版では、高音質リニアPCMによるサウンドで、臨場感あふれるライブ体験を可能にしています。

当日の興奮を伝える、音声の工夫

音声に関しては、8月11日と12日の両日公演の音源をミックスした編集が採用されています。これは、単なる1日のライブの記録にとどまらず、2日間の熱気を凝縮して表現しようという、制作陣のこだわりを感じさせます。

収録内容とメンバー

収録楽曲は、アルバム『COMPLEX』に沿った選曲で、まさに当時のCOMPLEXの代表曲を網羅しています。オープニングからアンコールまで、全編を通して彼らの圧倒的なパフォーマンスを楽しむことができるでしょう。吉川晃司の力強いボーカル、布袋寅泰のテクニカルなギター、そしてリズム隊の巧みな演奏が、見事なハーモニーを奏でています。

参加ミュージシャンは、COMPLEXの2人、吉川晃司（ボーカル）、布袋寅泰（ギター）に加え、池畑潤二（ドラムス）、小池ヒロミチ（ベース）、小森茂生（キーボード）と、豪華な布陣となっています。

ツアーの他の公演と比較して

『COMPLEXTOUR'89』は、同ツアーの他の公演とは異なる特徴を持っています。まず、ライブハウスという独特の雰囲気の中で行われた点、そして、このライブでは吉川晃司と布袋寅泰それぞれのソロ曲は演奏されず、COMPLEXとしての楽曲に集中している点です。一方、同ツアーの8月27日横浜アリーナ公演では演奏された、吉川晃司のソロ曲「A-LA-BA・LA-M-BA」と「No No サーキュレーション」は、後に彼のベストアルバム『SINGLES+』に収録されるなど、高い評価を得ています。このことは、ツアー全体を通して、彼らが多様な表現に挑戦していたことを示唆しています。

まとめ：時代を超えて愛される名作

『COMPLEXTOUR'89』は、単なるライブビデオという枠を超えた、COMPLEXの歴史において重要な作品です。モノクロ映像と高音質サウンドが織りなす世界は、彼らの音楽を愛するファンはもちろん、当時の音楽シーンを知る人々にとっても、貴重な体験となるでしょう。シークレットライブならではの特別な雰囲気、そしてCOMPLEXの圧倒的なパフォーマンスを、ぜひ体感してください。

もう一度検索