CRルパン三世

CRルパン三世：パチンコ業界に革新をもたらしたタイアップ機の先駆け

「CRルパン三世」は、平和が1998年に発売したデジパチのパチンコ機です。モンキー・パンチ氏による人気漫画・アニメ作品『ルパン三世』とのタイアップ機として登場しました。当時、タイアップ機はまだ一般的ではありませんでしたが、幅広い層に馴染みのあるキャラクターを起用したことで、パチンコをこれまでプレイしなかった新規顧客層の開拓に大きく貢献し、20万台を超える大ヒットを記録しました。この成功は、他メーカーが漫画や著名人とのタイアップ機を開発するきっかけとなり、パチンコ業界に新たな潮流をもたらしました。

大ヒットの背景と影響

1998年当時、CR機デジパチは確変による連チャン回数が5回（合計80ラウンド）までに規制されており、新機種のリリースが減少していました。そのような状況下で登場した『CRルパン三世』は、その規制を逆手に取り、多くのユーザーを魅了しました。特に、幅広い層に親しまれている『ルパン三世』のキャラクターを起用したことで、新規顧客を開拓し、パチンコ市場を活性化させる大きな役割を果たしました。

この機種の成功によって、平和は「ルパン三世」を看板キャラクターとして位置づけ、パチンコ・パチスロにおいて同シリーズの作品を次々と発表していくことになります。

スペック詳細

「CRルパン三世」シリーズは、CR機と現金機の2種類が存在し、それぞれ異なるスペックで展開されました。大当たり絵柄は0～9の数字と、五ェ門、不二子、次元、ルパンのキャラクターが用いられました。

CRルパン三世K

出玉数: 約2240個
賞球数: 6＆10＆14
大当たり確率: 1/330.5 → 1/73.4
確変割合: 1/2（50%）
確変図柄: 3、5、7、五ェ門、不二子、次元、ルパン
リミット: 5回

CRルパン三世A

出玉数: 約2080個
賞球数: 5＆10＆13
大当たり確率: 1/296.5 → 1/98.8
確変割合: 1/2（50%）
確変図柄: 3、5、7、五ェ門、不二子、次元、ルパン
リミット: 5回

ルパン三世V（現金機）

出玉数: 約2000個
賞球数: 5＆10＆13
大当たり確率: 1/210.5
時短: 3・7・ルパンで150回、5・次元・五ェ門・不二子で80回、その他で50回

CRルパン三世X

出玉数: 約2240個
賞球数: 5＆10＆14
大当たり確率: 1/315.5 → 1/90.1
確変割合: 1/2（50%）
確変図柄: 3、5、7、五ェ門、不二子、次元、ルパン
リミット: 20回

ルパン三世R（現金機）

出玉数: 約2300個
賞球数: 6＆10＆15
大当たり確率: 1/230.5
時短: 3・7・ルパンで150回、5・五ェ門・不二子・次元で100回

その後の展開

1999年3月には、CR機の確変リミット規制が実質的に撤廃されたことを受け、『CRルパン三世X』と現金機版『ルパン三世R』が発売されました。これらの機種は、スペックをマイナーチェンジし、より多くのユーザーのニーズに応える形となりました。このように、「CRルパン三世」は、その後のパチンコ業界に大きな影響を与え、現在でも多くのファンに愛されるシリーズとなっています。

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