CURURU

CURURU（クルル）とは

CURURU（クルル）は、NHN Japan（現 LINE）が運営していたブログとソーシャルネットワーキングサービス（SNS）を組み合わせたサービスです。NAVERブログの後継サービスとして、2005年6月2日にサービスを開始しましたが、2010年3月31日にサービスを終了しました。

沿革

2005年
5月：NAVERブログのユーザーデータを移行。
6月1日：サービス開始予定でしたが、準備不足のため2日に延期。
6月2日：サービス提供開始。
6月：第1回クルコンを開催。
7月：携帯電話からのブログ記事投稿が可能に。
7月：ブログ記事のRSS配信を開始。
8月：イベント「夏を遊びまわろう！」を開催。
9月：イベント「みんなでTシャツ作ろうぜ！」を開催。
11月：クルホームTOPを大幅に改善。
12月：「投稿ガイド」を設置し、著作権や肖像権の保護を啓発。「クリスマス招待キャンペーン」も実施。

2006年
1月：イベント「フォトイラスト祭り」を開催。
3月：仲間探しの機能、ブラックリスト機能を改善。「春のイベント桜祭り」を実施。お気に入り機能を追加。
4月：投稿フォームを改善し、絵文字機能を追加。
6月2日：全面リニューアルオープン。
6月：あいさつ掲示板でフォト・イラスト投稿が可能に。
8月：検索機能とブログ投稿完了画面を追加。
9月：あいさつ掲示板の書き込み・コメント設定機能を改善。ブログ投稿に便利な「下書き保存」機能を追加。
10月：画像アップロード機能の仕様を変更。自動ログイン機能を追加。
11月：スクラップ機能に関する仕様を変更。添付ファイル管理画面を改善。デザインをリニューアル。「ご意見投票箱」を設置。
12月：添付ファイルの拡張子制限を実施。イベント「お試し版キャラクタールームチャット」を開催。携帯電話向け「モバイルCURURUβ版」をau限定でリリース。

2007年
3月：「コメント」と「トラックバック」の掲載数に上限を追加。
4月：モバイルCURURU(β版)が、DoCoMoとSoftBankにも対応。
6月：「スクラップ機能」を廃止。
12月：イベント「50人にコメントをしてスキンを貰おう･CURURUコメントパーティ」を開催。

2009年
5月11日：サービス終了を発表し、新規会員登録受付を終了。
6月18日：データバックアップツールの提供開始。

2010年
3月31日：サービスを終了（当初は2009年11月30日終了予定だったが、バックアップ期間延長に伴い延期）。

機能

ブログ: 会員だけでなく外部にも公開できる記事投稿ページ。
プロフィール: SNS要素が強い会員限定ページ。住所、性別、興味による会員検索が可能。ブログ投稿でキーワードが自動的にタグ付けされる。
サークル: ユーザー同士でコミュニティ形成が可能。チャットや掲示板機能を提供。
スキン: 自分のクルホームのデザインを簡単に変更可能。自作のタイトル画像や背景画像も設定可能。
お絵かき機能: マウスで絵を描き、ブログ記事として投稿可能。
ルーム投稿機能: 用意されたアイテムを組み合わせてイメージを作成し、ブログ投稿として公開可能。

特徴

ブログなどのデータ保存は無制限（1日の上限は5MB）。
本名登録により仲間を探しやすくする機能があった（プライバシー保護の観点から2006年12月に終了）。
ブログ記事の公開レベルを細かく設定可能。
アクセス制限機能により悪質なユーザーのアクセスを防止。
HTMLタグの使用は不可。
NAVERブログで問題視されたメディアリンク機能を廃止。

問題点

ブログ作成者の著作権侵害に対して、監視パトロールによる対応を開始。
ユーザーによる著作権保護サークルや、NHN社員による公式サークル「助け合い隊」で著作権問題が取り上げられたが、CURURU運営からの公式見解は示されず。
違反記事への対応は、権利者からの通報があった場合のみ削除する形式。著作権・肖像権の保護機能は実際には機能していない状況。
サークルに入会しないと閲覧できない、または検索でヒットしない形式のサークルが存在し、運営側の管理が行き届いていない。
記事の検索機能が不具合で利用できないことが多かった。
お絵かきツールも不具合が多く、アップデートも行われなかった。
ISDNなどの低速回線では、画像表示が困難であったり、サークルページが表示されないなどの問題が発生。

まとめ

CURURUは、ブログとSNSを融合させた革新的なサービスでしたが、著作権問題、技術的な課題、運営体制など、様々な問題点を抱えていました。多くのユーザーに利用されましたが、最終的にはサービスを終了することになりました。その歴史は、当時のソーシャルメディアの動向を理解する上で貴重な事例と言えるでしょう。

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