ChatZilla

ChatZilla（チャットジラ）は、XULとJavaScriptを用いて開発されたIRC（インターネット・リレー・チャット）クライアントです。このクライアントは、Mozilla Suite、Mozilla Firefox、SeaMonkey、そしてXULRunnerといった、Mozilla系のプラットフォーム上で動作します。

導入方法

Mozilla SuiteやSeaMonkeyでは、ソフトウェアのインストール時に完全インストールまたはカスタムインストールを選択することで、ChatZillaを導入できます。また、拡張機能としても提供されており、Mozilla Firefoxには拡張機能として導入することが可能です。既存のChatZillaを置き換える目的で、Mozilla SuiteやSeaMonkeyに拡張機能として導入することもできます。さらに、XULRunner上ではスタンドアローンアプリケーションとして動作させることも可能です。

機能概要

ChatZillaは、macOS、Linux、Microsoft Windowsを含む、Mozillaベースのウェブブラウザが実行可能な様々なプラットフォームで動作します。特徴として、Mozilla製品と一貫性のあるユーザーインターフェースを提供します。XULRunnerを活用することで、独立したアプリケーションとしても利用できます。

基本的なIRCクライアントとしての機能はほぼ全て網羅されており、具体的には、複数のサーバーへの同時接続、標準的なIRCネットワークリストの保持、チャンネル検索と並べ替え、チャットログの記録、DCC（Direct Client-to-Client）によるチャットとファイル転送、そしてインターフェースのカスタマイズなどが挙げられます。

テキスト入力の高度な機能

ChatZillaには、ニックネームのタブキーによる自動補完機能があります。特に、行の最初の単語がニックネームの場合には、自動的にコンマが付加されます。また、/コマンドのタブキー補完機能もあり、さらに「クイックダブルタブ」を使用すると、過去の入力履歴に基づいたコマンド候補リストが表示されます。

テキスト入力ウィンドウは「単一行」モードに切り替えることができ、このモードではエンターキーでテキストを送信できます。一方、「multiline」機能を利用すると、複数行にわたるテキストの選択が可能になり、Ctrlキーとエンターキーの組み合わせでテキストブロックを送信できます。

スクリプティングとスタイル設定

JavaScriptは、スクリプトの実行に使用されます。メッセージのスタイルはCSSでカスタマイズでき、ユーザーは表示メニューからの項目選択、.cssファイルへのリンクのドラッグ、または/motifコマンドによってスタイルを変更できます。

DCC（Direct Client-to-Client）

DCCがサポートされており、これにより、ユーザー同士で直接チャットをしたり、ファイルを転送したりすることができます。各メッセージの送信者はテキストの左側に表示され、その送信者とのプライベートチャットを開くためのリンクも提供されます。

関連項目


外部リンク

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。