Christmas Tree

アルバム『Christmas Tree』のご紹介

松田聖子が1991年11月21日に発売した『Christmas Tree』は、クリスマスをテーマにしたコンピレーション・アルバムです。レコード会社はSony Recordsで、彼女の魅力を引き出す楽曲が多数収められています。このアルバムには、過去の名作『金色のリボン』に収録されていたクリスマスソング全5曲が含まれ、特に注目すべきはその全てがCD化されている点です。

歴史的背景と楽曲構成

『金色のリボン』は1982年に発売されたLP盤で、クリスマスソングが集められたベスト盤です。当時はCD化されておらず、長い間ファンが待ち続けたリリースとなります。『Seiko・Avenue』が1984年に発表され、そこに収録されたため、すでにその5曲はCD形式で聴くことが可能でした。しかし、今回の『Christmas Tree』では改めてその楽曲が集められ、再び新たな形でリリースされたのです。

アルバムの内容としては、オープニングを飾るのは新曲の「Christmas Tree」です。アルバート・ハモンドが手掛けたこの曲は、日本語歌詞が松本隆によって書かれており、松田聖子にとって特別な1曲として初収録されました。また、ワム!の「Last Christmas」などの名曲もセレクトされています。

一方で、松任谷由実の「恋人がサンタクロース」は、1980年にリリースされたアルバム『SURF & SNOW』からのカバーです。このように、他のアーティストの楽曲も見事に彼女のスタイルに昇華され、聴きごたえがあります。

クリスマスソングの魅力

一般にクリスマスソングは、親しみやすいメロディと暖かい歌詞によって人々を魅了します。『Christmas Tree』に収められた楽曲群もその例外ではなく、聖夜を彩るにふさわしい楽曲が揃っています。特に「Blue Christmas」や「White Christmas」など、スタンダードとも呼ばれる名曲も多く収録されており、クリスマス気分を一層盛り上げてくれることでしょう。

収録曲情報

全収録曲は次の通りです。

1. Christmas Tree - 作詞、作曲：A. Hammond、J. Bettis、日本語詞：松本隆、編曲：丸山恵市 (3:44)
2. クリスマスソング・メドレー -
- 赤鼻のトナカイ
- サンタ・クロースがやってくる
- ジングルベル
- White Christmas
(5:35)
3. 恋人がサンタクロース - 作詞、作曲：松任谷由実 (4:29)
4. Blue Christmas - 作詞：松本隆、作曲：財津和夫 (4:08)
5. ジングルベルも聞こえない - 作詞：松本隆、作曲：大村雅朗 (3:42)
6. 星のファンタジー - 作詞：松本隆、作曲：大村雅朗 (3:54)
7. Pearl-White Eve - 作詞：松本隆、作曲：大江千里、編曲：井上鑑 (5:07)
8. 二人だけのChristmas - 作詞：Seiko Matsuda、作曲：小森田実 (4:52)
9. Last Christmas - 作詞、作曲：G. Michael、編曲：丸山恵市 (4:47)

他の関連作品

『Christmas Tree』のリリースからおよそ10日後には、彼女のオールタイム・ベストアルバム『Bible』も発表されました。この2枚のアルバムには収録曲の重複がなく、各作品の魅力が際立つ結果となっています。また、2006年には74枚組のCD-BOX『Seiko Matsuda』にデジタルリマスター版として収録されましたが、個別でのリマスター盤の販売は行われていません。

このように、松田聖子の『Christmas Tree』は、聖夜にぴったりなアルバムとして、彼女の音楽の魅力を存分に感じられる一枚となっています。

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