Cinema staff (アルバム)

アルバム『cinema staff』の概要

『cinema staff』は、2011年6月1日にunder_barからリリースされた、cinema staffにとって初のオリジナルアルバムです。本作は、全11曲が初めての楽曲で構成されており、過去のシングル曲は収録されていません。これは、彼らが前作のミニアルバム「Blue, under the imagination」をリリースした後、約1年間をかけて制作された成果です。

このアルバムのテーマは「砂漠から海への旅」であり、岐阜県から活動を起こす彼らにとって、「海」は憧れの象徴であり、実現したい到達点という位置づけがあります。メンバーのコメントによれば、このテーマは彼らの音楽性や表現の幅を広げる要素となったようです。

アルバムタイトルはセルフタイトルとなっており、制作中の段階では明確なタイトルが決まらなかったことが窺えます。最終的に「楽曲が揃うにつれて、この作品はセルフタイトルにふさわしいものとなった」とのことです。三島はそのプロセスにおいて、アルバム全体が一つの作品として結実したことを強調しています。

収録曲の詳細

このアルバムの全楽曲の作詞は三島想平が手掛け、作曲・編曲はcinema staffのメンバーが行っています。

1. 白い砂漠のマーチ [3:45]
この曲は「砂漠」をテーマにした楽曲で、三島はこの作品が完成したことで自由度が広がったと語っています。また、久野もこの曲を通じて音楽の世界が大きく広がったと感想を述べています。

2. 火傷 [3:53]
アルバムの情熱を表現した曲。

3. skeleton [3:20]
今作のリード曲であり、ミュージックビデオも制作されています。

4. 明晰夢 [4:09]
夢と現実の狭間を描いた幻想的な楽曲です。

5. You Equal Me [3:02]
単純なメロディが印象的なトラック。

6. super throw [4:15]
テンポの良い、エネルギッシュな一曲。

7. cockpit [3:01]
飛行機の操縦席からの視点をテーマにした楽曲です。

8. 実験室 [5:10]
科学的なテーマを持つ楽曲。

9. 錆のテーマ [3:28]
錆びついた物の美しさを表現した曲。

10. どうやら [4:10]
このアルバムで最も古くから制作されていた曲で、ゲーム「魔界塔士Sa・Ga」がモチーフとなっています。

11. 海について [7:23]
アルバムのテーマ「砂漠から海への旅」を反映した3部作構成の最終楽章。7分を超える大作であり、制作中に想像が膨らんでいった過程がコメントされています。この作品は、聴く者に海への憧れや、到達感を感じさせる力強いメッセージを持っています。

関連情報

2011年はcinema staffにとって重要な年であり、このアルバムリリースを機に彼らの音楽活動が更に広がりを見せました。

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