Cluster (ソーシャルVR)

cluster（クラスター）とは

clusterは、クラスター株式会社が開発・運営しているソーシャルVRサービスです。このプラットフォームは、ユーザーがアバターを通じて3DCG空間内でコミュニケーションを楽しむことができ、デスクトップ版、VR版、スマートフォン版の3種類が提供されています。具体的には、Windows、macOS、Android、iOSをサポートし、特にVR版はOculus Quest 2での単体プレイも可能です。

歴史と発展

clusterのα版が2016年2月にリリースされ、2017年6月に正式版が公開されました。それ以来、継続的に進化を遂げ、ユーザーからのフィードバックを受けて多くの新機能が追加されています。特に注目すべきは2020年6月の大型アップデートで、これによりcluster上でマルチプレイゲームの制作と公開が可能となりました。これがきっかけで、クリエイターにとって魅力的なイベントが増加しました。

ソーシャルVRの特徴

clusterは、VR機器がなくてもPCまたはスマートフォンから簡単にアクセス可能です。基本的には、誰でも気軽にイベントや会議を開催できる機能が整備されています。これは、参加者の権限設定やスクリーンでの資料表示、テキストチャット、ギフト機能など、豊富なツールでサポートされています。

イベント機能

clusterでのイベント作成は非常に多機能で、公式Webサイトから簡単に行えます。イベント作成時には、イベント名、概要、開催日時、公開範囲などを詳細に設定できます。公開範囲が「公開」の際は4時間の長さで最大500人が同時に参加でき、限定公開では40分間、最大50人での開催となります。加えて、スタッフを設定して協力管理することも可能です。

Vアイテムと贈与機能

clusterの特徴的な機能の一つに「Vアイテム」があります。これは、イベント運営者にギフトを贈るためのもので、クラスターコインという通貨を利用して購入可能です。受け取ったVアイテムは、1ポイント1円として換金することもできます。

アバターとワールドのカスタマイゼーション

ユーザーは、自分でモデリングしたアバターや他者から購入したアバターを「カスタムアバター」として利用できます。このカスタムアバターはVRM形式のファイルを用い、アップロードも公式Webサイトから簡単に実施できます。ワールドに関しては、ユーザー自身が制作したワールドをアップロードする機能が搭載されており、Unityを用いたクリエイター向けのKitも提供されています。

主なイベントと歴史的成り立ち

多くのイベントが開催されており、特に注目すべきは世界初の商業VR音楽ライブの実施や、さまざまなコラボレーションイベントです。これまでに200を超えるイベントが実施されており、年々その数は増加しています。特に、2020年の有名な「バーチャル渋谷」などの取り組みは、多くの注目を集めました。

未来の展望

2024年には、災害支援のためのチャリティイベントも展開される予定で、これからも社会貢献にも力を入れていく姿勢が見えます。clusterは、ただのソーシャルVRサービスに留まらず、娯楽からビジネス、社会貢献まで多岐にわたる用途を持つプラットフォームとして進化を続けています。

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