Coinbase

Coinbaseに関する概要と歴史

Coinbaseは、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く暗号資産取引所で、世界中の100以上の国でサービスを提供しています。ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュなど、数多くの暗号資産の取引が可能であり、2021年8月には6800万人以上のユーザーを抱えていることが確認されています。

Coinbaseの設立

Coinbaseは、2012年6月にブライアン・アームストロングとフレッド・エサンによって設立されました。設立当初はYコンビネータのスタートアップ・インキュベータ・プログラムに参加しており、資金調達を進めながら成長してきました。当初、2012年10月には銀行振込を利用したビットコインの売買サービスを開始しました。

重要な資金調達

設立後、様々な資金調達を行い、特に2013年5月のシリーズAではユニオン・スクエア・ベンチャーズから500万ドルを調達しました。その後、同年12月にはシリーズBでさらに2500万ドルを調達しました。これに続き、2018年10月には評価額が80億ドルに達するシリーズEラウンドで3億ドルを調達しました。このように、Coinbaseは一貫して資金調達を続け、その成長を支えています。

セキュリティ問題の発生

2019年にはCoinbaseのセキュリティチームが、取引プラットフォームで取り扱う暗号資産であるイーサリアム・クラシックにおいて異常を発見しました。この異常は、全取引履歴を記録するブロックチェーンが攻撃を受けていることに起因していました。

さらに、同年3月にはXRPリップルの取り扱いを始めましたが、米証券取引委員会（SEC）がリップル社を提訴したことを受けて、2021年1月にはXRPの取引を停止する事態となりました。

株式公開とその後

2021年4月14日、Coinbaseは米ナスダック市場に上場し、ティッカーシンボルは「COIN」となりました。上場初期には評価額が1120億ドルに達し、暗号資産取引所の中で重要な位置を占める企業へと成長しました。

日本市場への進出

Coinbaseは2018年6月に日本市場への進出を発表し、フィンテック協会理事の北澤直氏が日本法人の代表に就任しました。その後、2021年には金融庁から改正資金決済法に基づく暗号資産交換業者登録を受け、同年8月には日本国内でのサービス提供を開始しました。三菱UFJ銀行との提携により、即時入金サービスも導入されましたが、2023年1月には日本での事業停止を発表しました。

結論

Coinbaseは設立からの急成長を遂げた暗号資産取引所であり、その歴史には多くの資金調達ラウンドや重要な出来事が含まれています。今後も暗号資産市場において大きな影響を持つ企業のひとつとして注目され続けるでしょう。

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