Color StyleWriter

Apple Color StyleWriterは、かつてApple Computerが販売していたインクジェットプリンターシリーズの総称です。この記事では、Color StyleWriterという名称のカラーインクジェットプリンターだけでなく、StyleWriterなどの名称で呼ばれたモノクロインクジェットプリンターについても解説します。

概要

StyleWriterは、レーザープリンターであるLaserWriterシリーズよりも安価なプリンターとして、主にMacintoshユーザーなどの一般消費者向けに1991年から販売が開始されました。1993年以降は、カラープリンターとしてColor StyleWriterの販売も開始されましたが、業績の低迷していたAppleに復帰したスティーブ・ジョブズが事業を整理したことにより、Apple製プリンターの販売は終了しました。

本体のデザインは当時のMacintoshと統一感のあるもので、プラチナホワイトの筐体が特徴です（ポータブル用プリンターのカラーリングはブラック）。筐体にはAppleのロゴマークとモデル名が目立つ位置に表示されています。Appleの純正プリンターとして、プリンタードライバも標準で添付されており、電源ボタンやインジケーターも最小限に抑えられたシンプルな操作性が特徴です。

インクジェット方式はサーマル方式を採用。カラープリンターのインクカートリッジは、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色ですが、ブラックのインクタンク以外は3色1セットになっているタイプです。多くのモデルはキヤノンBJプリンターのOEM製品であり（一部はヒューレット・パッカードDeskjetのOEM）、インクカートリッジなどには互換性がありました。

一部のモデルは、Appleとバンダイが共同開発したマルチメディア機（ゲーム機）ピピンアットマークに対応しており、文字やイラストを印刷することができました。

製品ラインナップ

モノクロプリンター

1991年: StyleWriter
1993年: StyleWriter II, Portable StyleWriter
1995年: StyleWriter 1200

カラープリンター

1993年: Apple Color Printer
1994年: Color StyleWriter Pro, Color StyleWriter 2400
1995年: Color StyleWriter 2200
1996年: Color StyleWriter 1500, Color StyleWriter 2500
1997年: Color StyleWriter 4100, Color StyleWriter 4500, Color StyleWriter 6500（これらのモデルは日本では未発売）

Color StyleWriterは、その手頃な価格と使いやすさから、多くのMacintoshユーザーに親しまれました。Appleのプリンター事業は終了しましたが、Color StyleWriterはその歴史の中で重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

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