Colours International

株式会社Colours Internationalの歴史と経緯

株式会社Colours International（カラーズ・インターナショナル）は、日本のビジネスホテルチェーン「イーホテル」を運営していた企業である。この会社は、株式会社グローカル・ホテルグループの持株会社として設立され、主に宿泊施設の運営を行っていた。しかし、2022年8月に全店舗を手放す決断が下され、その後活動を停止したことが明らかになった。以下にその歴史と経緯を詳しく説明する。

創業からグローカル・ホテルグループ時代（1996年～2012年）

カラーズ・インターナショナルは、1996年に有限会社グローカル都市研究所として設立された。当初は総合ホスピタリティ企業としてスタートし、「グローカル」という言葉は「グローバル」、「ローカル」、「カルチャー」を融合させた造語であり、地域に根ざした文化を育むという理念が表されている。1999年には埼玉県蕨市に初のビジネスホテル「イーホテルワラビ」を開業、その後も店舗数を増やしていった。

特に2006年には社名を株式会社グローカル・ホテルグループに変更し、2012年にはホテルチェーンに加盟することで全国に展開した。

Colours International設立から事業拡大へ（2013年～2019年）

2013年、さらなる事業拡大を目指して持株会社としてカラーズ・インターナショナルを設立した。この新会社は、海外進出も視野に入れた戦略を取り、2017年にはタイの高級ホテルグループと共同で合弁会社を設立し、日本国内の主要都市に進出する計画を発表。しかし、その後の新規店舗開業の影響などから、事業は厳しさを増していった。

2020年には東京オリンピックに向けて新たな開業計画が発表されるも、実際にはコロナウィルスの影響により逆風となり、活動が制限されることとなった。

コロナ禍から活動停止へ（2020年～2021年）

2020年に発生した新型コロナウイルスの影響は、観光業や宿泊業に甚大な打撃を与えた。カラーズ・インターナショナルも例外ではなく、2020年9月からはイーホテル銀座と大阪梅田店の休館が続き、他の店舗も他社に譲渡されるなどの厳しい状況に見舞われた。

2021年に入ると、カラーズ・インターナショナルに関する報道は途絶え、その後事業が再開されることはなかった。代表的な合弁事業からも撤退し、徐々に活動を縮小していった。

代表取締役の経緯と関連企業の動向

代表取締役を務めていた松本は、カラーズ・インターナショナルの活動停止後、M&A事業に進出することを決定した。この決断に至る背景には、激化するホテル業界競争やコロナ禍の影響が大きいとされています。2022年には全店舗を手放し、実質的にホテル業から撤退する結果となった。

また、関連記事では、カラーズ・インターナショナルが融資を受けていた企業とのトラブルも指摘されており、その結果として事業活動が困難になったとされています。

まとめ

株式会社Colours Internationalはその設立から約二十年にわたり、ビジネスホテル市場において独自の地位を築いてきたが、急速な事業拡大と業界の変化、さらにコロナウィルスの影響により、2022年8月以降はその姿を消した。それまでの道のりは、成功と苦難が入り混じったものだった。今後、グループがどのように変化していくのかは注目されるところである。

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