茅原実里『Contact』:再出発を飾る1stアルバム
『Contact』は、声優・歌手として活躍する
茅原実里が
2007年10月24日にリリースした、
ランティス移籍後初のオリジナルアルバムです。
2004年に『HEROINE』をリリースして以来、約3年ぶりのアルバムリリースであり、公式には「Re-start 1st ALBUM」と位置づけられています。
アルバム概要
アルバムには、「純白サンクチュアリィ」などの既存
シングル曲に加え、「Contact」や「詩人の旅」など、今作が初出となる新曲が多数収録されています。初回限定盤は「Silver Limited Edition」と銘打たれ、
銀色の特製スリーブケースとデジパック仕様で、ライブチケット先行予約案内が封入されるなど、豪華な内容となっています。
制作背景
2004年に歌手
デビューを果たすも、思うように活動ができなかった
茅原実里。しかし、
2006年に
テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希役を演じたことが転機となり、大きなブレイクを果たします。
音楽プロデューサーの
斎藤滋からのアドバイスも受け、本作の制作へと繋がりました。
制作期間中、茅原は「1枚のアルバムに集中して
音楽を作れる環境が幸せ」と語り、斎藤も「仕上がりの良さにニヤニヤしてしまう」と、制作の充実ぶりを語っています。
アルバムコンセプト
アルバムタイトルの「Contact」は、「触れ合い」「接触」「出会い」を意味し、
茅原実里と
楽曲、リスナーとの触れ合いをテーマにしています。これまでの出会いや、
スタッフへの感謝の気持ちも込められています。
音楽的には、「
打ち込み・トランス+
ストリングス」による「無機質と有機質の融合」がコンセプトとなっており、幅広い
音楽性を取り入れた作品となっています。
収録曲について
アルバムには、表題曲「Contact」をはじめ、様々なテーマの
楽曲が収録されています。
Contact: アルバムの導入となる楽曲。
詩人の旅: アルバムのメインとなる
楽曲で、“旅=人生”がテーマ。
ふたりのリフレクション: 大切な人への思いを歌った楽曲。
純白サンクチュアリィ: 歌手活動再開のきっかけとなった
シングル曲。
Dears 〜ゆるやかな奇跡〜: 家族への愛を歌った楽曲。
Cynthia: 恋に落ちる
女性の姿を描いた
楽曲。
sleeping terror: 痛みや苦しみを抱えながら生きる姿を描いた楽曲。
too late? not late...: 前向きな恋心を歌った
楽曲。
夏を忘れたら: 夏の終わりの切ない思いを歌った楽曲。
mezzo forte: お互いの気持ちを確認し合う幸せを歌った
楽曲。
君がくれたあの日: 歌手活動再開後2枚目のシングル。
truth gift:
ファンへの感謝の気持ちを込めた
楽曲。
評価
CDジャーナルは、「クールなスピード感溢れるデジポップナンバーが続くが、『
夏を忘れたら』、『truth gift』の様な和やかな一面を見せる
楽曲が一際印象に残る作品。」と評価しています。
『Contact』は、
茅原実里の新たなスタートを飾る、意欲的な作品と言えるでしょう。彼女の歌声と、多彩な
楽曲の世界観を堪能できる一枚です。