Contiki

Contiki（コンチキ、またはコンティキ）は、主にネットワーク接続された小型で低消費電力のIoT（Internet of Things）デバイスでの使用に焦点を当てた、オープンソースのオペレーティングシステム（OS）です。8ビットのコンピュータや組み込みシステムでの動作を想定しており、街路灯、騒音計、放射線量測定器などのIoTデバイスへの適用が期待されています。

Contikiの特徴は、ネットワーク機能、マルチスレッド、GUIなどをサポートしながら、8ビットコンピュータのようなメモリの少ないマシンでも実行できる点です。限られた計算リソースしかない組み込み機器が中心となるIoT環境での実装に広く利用されています。

開発は2003年にSwedish Institute of Computer ScienceでAdam Dunkels氏を中心に開始されました。当初はCommodore 64向けのOSとして開発されましたが、その後、多様なコンピュータや組み込みシステムに移植されてきました。

名前の由来は、トール・ヘイエルダール氏らが建造した大型の筏「コンティキ号」からきています。

歴史

バージョンについて

Contikiは、バージョン1.x系から始まり、現在も開発が進められています。

Contiki 1.x系
Contiki 2.x系
現在開発が進められているバージョンで、ソースコードの構造がCPUとプラットフォームで分離されたため、既存のCPUアーキテクチャへの対応が容易になりました。また、ワイヤレスセンサーネットワーク（WSN）への対応が強化され、古いコンピュータの再利用だけでなく、小型フットプリントを活かした新しい環境での動作にも焦点が当てられています。

最新バージョン

2015年8月25日時点での最新リリース版は以下の通りです。

リリース版: Contiki 3.0 (2015年8月25日リリース)

ソースコードリポジトリ

ContikiのソースコードはGitHubで公開されています。

対応アーキテクチャ

2010年4月時点で、最新のCVSリポジトリで対応しているアーキテクチャは以下の通りです（開発中のものも含む）。

CPU

6502
at91sam7s
AVR
MSP430
x86
Z80
8051（TI CC2430）

プラットフォーム

Apple II
Commodore 64
NEC PC-6001
Windows 32ビット
NEC PCエンジン
SEGA Dreamcast
任天堂ゲームボーイ
CrossbowセンサネットワークMICAz
WGN社（ワイヤレスグルーネットワークス） ZCC-2431-M 「Brione」：TI CC2430/31系＋加速度センサー（日本電波法取得済無線モジュール）

関連項目

Internet of Things

外部リンク

Contiki main website
The Contiki Operating System
* ContikiをCommodore 64で実行しているWebサーバ

もう一度検索