Cosmic EXPO

小松未可子 『cosmic EXPO』：宇宙を旅する音楽の万華鏡

声優、そしてアーティストとして活躍する小松未可子の記念すべき1stミニアルバム『cosmic EXPO』は、2012年7月11日にリリースされました。この作品は、単なるミニアルバムという枠を超え、『モーレツ宇宙海賊』の世界観を色濃く反映した、壮大なコンセプトアルバムとして、ファンのみならず多くの音楽ファンを魅了しました。

制作の背景

アルバム制作のきっかけは、小松が主人公・加藤茉莉香役を務めたアニメ『モーレツ宇宙海賊』。イメージソング「Black Holy」で歌手デビューを果たした後、ミニアルバムの構想が具体化しました。当初はアルバムの予定はなく、レコーディングが進む中で『モーレツ宇宙海賊』の世界観でまとまっていったため、コンセプトアルバムという形になったというエピソードも興味深いです。

楽曲について

収録曲は、宇宙や星をテーマにしたものが多く、それぞれの楽曲が独自の個性を放っています。

Up to COUNTDOWN...: テルミン演奏に初挑戦した、アルバムの幕開けを飾るイントロダクション。
砂漠のタイムマシン: 小松自身が「象徴する曲」と語る、天から光が差し込むようなイメージの楽曲。
ジャスミンの風に: 微熱の中レコーディングされた、素に近い歌声が印象的な楽曲。
Black Holy: デビューシングルであり、『モーレツ宇宙海賊』のゲストエンディングテーマ。
透明な夜空 〜瞬く星に包まれて〜 宇宙の海ver.：アコースティックアレンジが施された、1stシングルカップリング曲。
ユメノアリカ: ドラマCDのエンディングテーマとして使用された、ユニークな歌詞が特徴的な楽曲。
Infinity Sky: 音程の上下が激しく、レコーディングに苦労したという楽曲。
未來航路: 『モーレツ宇宙海賊』の世界観にぴったりの、壮大なエンディングテーマ。
* M from...: 小松自身が初めて作詞を手掛けた、自身と茉莉香の想いが込められた楽曲。

リリースとプロモーション

初回プレス分はデジパック仕様で、ミニフォトブックやライブの先行抽選応募券が封入されるなど、豪華な特典が満載でした。発売記念イベントやインストアイベントも開催され、多くのファンがアルバムの発売を祝いました。さらに、アルバム収録曲を全曲披露するワンマンライブ『全曲EXPO』も開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。

『cosmic Explosion』

2014年には、アニメ映画公開を記念して、リミックスアルバム『cosmic Explosion』も発売されました。ナカムラヒロシによるサウンドプロデュースで、原曲とは異なる新たな魅力が引き出されています。

まとめ

『cosmic EXPO』は、小松未可子の音楽的な才能と、『モーレツ宇宙海賊』への深い愛情が融合した、唯一無二の作品です。宇宙をテーマにした壮大な世界観、多彩な楽曲、そして小松の歌声が、聴く人を魅了し、新たな音楽の旅へと誘います。

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