CyanogenMod

CyanogenMod（サイアノジェンモッド）

CyanogenModは、CyanogenMod Inc.が開発したオープンソースのAndroidカスタマイズオペレーティングシステムです。スマートフォンやタブレット向けに提供され、コミュニティによる積極的な利用や開発が行われました。略称としてCM（シーエム）が用いられ、多様な言語をサポートしています。

概要

CyanogenModは、標準のAndroidファームウェアでは利用できない数多くの拡張機能を搭載していました。たとえば、FLACロスレス音楽形式のサポート、システム上でのテーマ変更、compcache、さまざまなAPNのリスト、Bluetoothでのテザリング、電源メニューからのリブート、通知バーにおけるトグル機能などが挙げられます。特に、タスクスケジューラとしてBFSを初採用した点は大きな革新でした。CyanogenModは、メーカーが提供する公式ファームウェアに対抗する性能と信頼性を目指して開発されたため、多くのユーザーに選ばれました。

2009年には、CyanogenModの開発者であるスティーブ・コンディックがGoogleから警告を受けたことが注目を集めました。この出来事はオープンソースコミュニティへの挑戦と受け取られ、多くのメディアに取り上げられました。2011年には、CyanogenModを導入したデバイス数が50万を超え、さらに2012年には資金調達を成功させるなど、急成長を遂げました。しかし、2016年12月には全サービスの終了が発表されました。

バージョン履歴とビルドエディション

CyanogenModの主要なバージョンは、Android Open Source Projectで新しい公式コードが公開される2～3ヶ月後にリリースされています。開発版の「ナイトリー」や、安定版の「スナップショット」など、利用者は自分のニーズに応じて選択することができました。ナイトリー版は新機能が追加されるものの、安定性に欠けることがある一方で、スナップショット版はベータテストを経て安定性が高められたビルドとして広く使用されました。

開発の歴史

2008年9月、HTC Dreamの発売に伴い、Androidにおけるルート権限を取得できる手法が発見されました。この結果、オープンソースのAndroidファームウェアの修正や再インストールが可能になり、CyanogenModが誕生するきっかけとなりました。CyanogenMod 9.0は、Android 4.0.4

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