D［diː］

D[diː]は、1977年生まれの日本の女性アーティストです。北海道出身で、別名義にくわはらまいとしても活動しています。

多摩美術大学造形学部油絵学科を中退後、小説、漫画、イラスト、絵画、音楽など、多岐にわたる分野で作品を発表しています。以前は女性向けファッション誌でモデルとしても活躍していました。その活動は非常に多岐に渡り、まさにマルチアーティストと呼ぶにふさわしい人物です。

美大在学中の2000年に、漫画とも絵本ともいえる作品『ファンタスティック・サイレント』で雑誌『ダ・ヴィンチ』にてデビューしました。このデビュー作の帯には、スタジオジブリの宮崎駿監督が推薦文を寄せています。これは彼女が子供の頃から宮崎駿監督のファンだったことが縁となっています。その後、「ノベルコミック」である『キぐるみ』、映画のノベライズ作品『ドニー・ダーコ』など、ジャンルにとらわれない作品を発表しています。漫画作品においては、ペンを使用せず木炭や鉛筆を用いるという独特なスタイルが特徴です。

2003年には、アルバム『駄利亜』でシンガーソングライターとしてデビューも果たしました。作詞作曲も自身で手がけ、音楽においてもその才能を発揮しています。2004年10月には、気鋭の作家として雑誌『AERA』の表紙を飾るなど、各界から注目を集めています。

2006年刊行の小説「ファイアースターマン日記」には、映画監督の堤幸彦が推薦文を寄せており、彼女の作品が多くの著名人から評価されていることが窺えます。

主な作品として、著書には『ファンタスティック・サイレント』、『キぐるみ』、『ドニー・ダーコ』、『エンジェル・ミート・パイ』、『D[di:]'s WORKS』、『ファイアースターマン日記』、『ダメッコ！ダリア』、『銭湯の人魚姫と魔女の森』、『チェルシー』、『キリンとアイスクリーム』、『夢の中ならキミは優しい。』、『おふとんのくに』、『ぼくのかわいいハリネズミ、ダーシー』、『Wonder Color Pencil ワンダーカラーペンシル D[di:]作品集』などがあります。また、くわはらまい名義でイラストを担当した共著に『ルーちゃんとクリスマスツリー』があります。CDとしては、『駄利亜』、『白いかけら』、『Fire Star Man』をリリースしています。

さらに、映画作品にも携わっており、2003年公開の『ジョゼと虎と魚たち』ではタイトルバックと劇中イラストを担当、2008年公開の『GOTH リストカット事件』ではタイトルバック挿画、2009年公開の『スプライス』ではセット美術の一部挿画を担当するなど、映像作品においてもその才能を発揮しています。

彼女の作品は、小説、漫画、音楽、イラストなど多岐に渡り、それぞれの分野で独自の表現を追求しています。その創造性と多様な才能は、多くの人々を魅了し続けています。



参照資料

河出書房新社『文藝』 2002年秋季号 特集・D[diː]

外部リンク

公式サイト
D[diː]のFBページ
PUBLIC-IMAGE.ORG インタビュー

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