D-JOLF

D-JOLFは、ニッポン放送が編成していた地上デジタルラジオのチャンネル名で、東京地区の95チャンネルで放送されていました。このチャンネルは、かつて存在したBSデジタルラジオ局LFX488との深い関わりを持っていました。

歴史

D-JOLFの歴史は、2000年12月1日にBSデジタル音声放送が開始された時に遡ります。この時、LFX488が開局し、デジタルラジオ放送の幕開けとなりました。2003年10月10日には、地上デジタル音声放送の実用化試験放送が開始され、エフエム東京・ジャパンエフエムネットワークと共同で「Digital Radio 98 The Voice」（東京地区98チャンネル）が開局しました。ニッポン放送はメインチャンネルとして「mudigi」（9801チャンネル）を編成し、LFX488の一部の番組をサイマル放送していました。

2006年3月31日にLFX488が閉局すると、D-JOLFは大きな転換期を迎えます。2006年4月には、チャンネルはD95（95チャンネル）に移動し、伊藤忠商事との共同運営となりました。メインチャンネルは「LFX mudigi」（9501チャンネル）と改名され、LFX488の番組の大部分が引き継がれました。

2007年4月には、伊藤忠商事が94チャンネルに移動し単独運営を開始しました。この時、チャンネル名はD-JOLFに改名され、編成も一新されました。メインチャンネルは「Suono Dolce」（9501チャンネル）と改名され、新たにサブチャンネル「JOLF+」（9502チャンネル）が開設されました。

2008年9月29日には、サブチャンネル「JOLF+」は「ニッポン放送DIGITAL」に改名され、地上波ニッポン放送の番組のサイマル放送を開始しました。この動きは、デジタルラジオの可能性を広げるものでした。

2011年3月31日、デジタルラジオ実用化試験放送は終了しましたが、「Suono Dolce」はインターネットラジオとして、「ニッポン放送」は地上波及びradikoで放送が継続されました。

チャンネル構成

D-JOLFは、以下の2つのチャンネルで構成されていました。

Suono Dolce（9501チャンネル）: 旧LFX mudigiで、インターネットでのサイマル放送も行われています。このチャンネルは、D-JOLFのメインチャンネルとして、音楽や情報番組などを放送していました。
ニッポン放送DIGITAL（9502チャンネル）: 2007年4月に「JOLF+」として開局し、当初は特別番組時のみ使用されていました。2008年9月29日に現在のチャンネル名に改称され、地上波AMラジオのニッポン放送のサイマル放送が開始されました。これにより、デジタルラジオでもニッポン放送の番組が楽しめるようになりました。

外部リンク

* Suono Dolce 公式サイト

まとめ

D-JOLFは、日本のデジタルラジオ放送の歴史において重要な役割を果たしたチャンネルです。BSデジタルラジオから地上デジタルラジオへの移行期に、LFX488の番組を引き継ぎ、独自の番組編成を展開しました。試験放送の終了後も、Suono Dolceはインターネットラジオとして、ニッポン放送は地上波で放送を継続し、その遺産は今も続いています。

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