LFX mudigi

LFX mudigi について

LFX mudigi（えるえふえっくす みゅーでじ）は、かつてニッポン放送が運営していたインターネットラジオ放送局の名称です。元々はBSデジタル音声放送「LFX488」で「LFX BB」として放送されていましたが、BSデジタルラジオの終了に伴い、インターネット放送局として再出発しました。

概要

2000年12月1日、BSデジタル音声放送チャンネルLFX488にて「LFX BB」として放送を開始しました。2006年3月31日にBSデジタルラジオが終了したことを受け、2006年4月3日より「LFX mudigi」と名称を改め、インターネット放送を開始しました。BSデジタルラジオ時代は1日3～4時間の配信でしたが、インターネット放送への移行に伴い、配信時間は12時間に拡大されました。

しかし、LFX mudigiとしての配信は長くは続かず、2007年4月1日に配信を終了。翌4月2日には「Suono Dolce」と改称し、ラブソング専門の放送局として新たなスタートを切りました。

楽曲権利処理の変遷

黎明期：著作権処理の模索

LFX488が開局した2000年当時は、日本国内におけるインターネット配信の著作権処理がまだ整備されていませんでした。そのため、ニッポン放送の番組をサイマル配信する際には、楽曲の放送時に音声を消す必要がありました。

そんな中、『ニッポン全国ヨッ!お疲れさん!』の吉田尚記がパーソナリティを務める曜日には、一部インディーズアーティストの楽曲使用許諾を得て、LFX488とインターネットでのサイマル放送が実現しました。その後、2001年4月に『ブロードバンド!ニッポン』と改題してからは、LFX488とインターネットでのサイマル放送を前提に、レコード会社と個別に許諾を得る方式が採用されました。

当時のデジタル&イベント局デジタルコンテンツ部長（現：代表取締役社長）であった檜原麻希氏は、著作権処理について「JASRACとのインタラクティブ配信ルールに従って処理していたが、それだけでは不十分。JASRACが管理しない、コンテンツを制作したレコード会社や演奏家に発生する隣接権をクリアするために、権利者との個別交渉による許諾作業を実施した」と語っています。放送開始時点で許諾を得ていたレコード会社は「ソニー・ミュージックエンタテインメント」と「東芝EMI」のみでしたが、徐々に許諾を得られる楽曲が増え、最終的にはヒット曲の7～8割を網羅するまでになりました。

実演家著作隣接権センターの設立

2006年10月8日には実演家著作隣接権センターが業務を開始し、これにより、全てのレコード会社の楽曲が使用可能となりました。

個別許諾が必要な楽曲

集中管理が開始された後も、渡辺音楽出版、ジャニーズ出版、ホリプロ、スマイルカンパニーが原盤権利を管理する楽曲については、個別の許諾が必要でした。

楽曲許諾取得レコード会社

以下は、LFX mudigiが楽曲許諾を得ていたレコード会社の一覧です。

エイベックス・エンタテインメント
ソニー・ミュージックエンタテインメント
東芝EMI
日本クラウン
BMG JAPAN
ドリーミュージック
アップフロントワークス
ポニーキャニオン
アディング
コロムビアミュージックエンタテインメント
ユニバーサルミュージック
ヤマハ音楽出版
ワーナーミュージック・ジャパン

配信番組一覧（サービス終了時点）

あなたのジュークボックス （月 - 金 9:00 - 16:00、土日 9:00 - 14:00、19:00 - 21:00）※音声のみ配信
THE MUSIC CRUISE （火木金 16:00 - 18:00 、月水 17:00まで、土日 17:00 - 19:00）※音声のみ配信
ブロードバンド!ニッポン （月 - 金 18:00 - 21:00、月水 17:00 - 18:00、土日 14:00 - 17:00）※動画付き配信

関連情報

Suono Dolce
ニッポン放送 ポッドキャスティングステーション

関連リンク

LFX ニッポン放送ブロードバンドWebサイト
LFX ニッポン放送ブロードバンドWebサイト

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