D-LOOP

D-LOOP（ディーループ）：シンセポップユニットの軌跡

D-LOOPは1997年に結成された日本の男女3人組のシンセポップユニットで、音楽シーンに独自のスタイルを打ち出しました。彼らは、ミューズエンタテインメントおよびライジングプロダクションに所属し、avex traxからレーベルデビューを果たしました。グループ名の「D-LOOP」は「Dimension Loop（次元の輪）」という意味で、メンバーの一人が友人から得た音楽に対するイメージに基づいて名付けられました。彼らの音楽は、シンセサイザーを駆使した爽やかなメロディと独特のリズム感が特徴です。

メジャーデビューと初期の成功

1997年5月8日にシングル「Just place of love」でメジャーデビューを果たし、以降、3rdシングルまでの作品はすべて、当時の人気アーティスト・安室奈美恵がイメージキャラクターを務めるタイアップを実現しました。このタイアップは、D-LOOPの知名度向上に大いに貢献しました。特に、「Love me tender」（ロッテシュガーレスゼロ）や「GLORY DAYS」（日産自動車S-RV）などは、その中でも特に人気がありました。

その後、1998年2月11日にシングル「GLORY DAYS」をリリースしましたが、メンバーのMINAMIの体調不良やギタリストの山川信人の脱退が影響し、一時的に活動を休止します。この期間中、葉山拓亮は所属事務所の他のアーティストに楽曲を提供し続けました。

再始動と活動の終息

2004年3月に、葉山とMINAMIの2人でシングル「Destination」で再始動することを決定しました。MINAMIが作詞を手がけた「No One Else But You」もリリースされ、活動を再開しました。その後、アルバム『grace mode』を2004年5月12日に発表しました。このアルバムは、約1年にわたるレコーディングの成果であり、「D-LOOP 6年振りの復活から、最終章へ…」というメッセージが印刷されていました。葉山はこの作品をD-LOOPの集大成と位置づけ、ファンの期待に応える内容となっています。

しかし、彼らの活動は2010年に悲劇的な形で終わりを迎えます。同年1月7日にMINAMIが亡くなり、4月には葉山がその事実とグループの正式な活動終了を公表しました。

メンバー紹介

D-LOOPのメンバーは、次の通りです。活動終了前のメンバーとして、キーボードを担当した葉山拓亮（1974年6月22日生まれ、熊本県出身）とボーカルのMINAMI（1975年10月31日生まれ、長野県出身）が残りました。旧メンバーとしては、1998年に脱退したギタリストの山川信人（1972年10月21日生まれ、栃木県出身）がいます。

まとめ

D-LOOPの活動期間は短く、寡作であったものの、彼らの残した音楽は今でも多くの人々の記憶に新しく、その独自の音楽性は、シンセポップシーンにおいて大きな足跡を刻んでいます。D-LOOPのことを知りたい方は、是非その作品を聴いて、彼らの音楽の世界に触れてみてください。

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