DA・DI・DA

『DA・DI・DA』 - 松任谷由実の17枚目のオリジナルアルバム

松任谷由実による17枚目のオリジナルアルバム『DA・DI・DA』は、1985年11月30日に東芝EMIからリリースされました。アルバムの名前は特に意味のない言葉から来ており、キャッチフレーズは「私はダ・ディ・ダ」となっています。この作品は、リリースから数週間後の1985年11月11日から1986年4月26日まで開催されたコンサートツアー『YUMING VISUALIVE DA・DI・DA』とも連動し、多くのファンに支持されました。

リリース当初、レコード（LP）やカセットテープとして販売され、1985年12月5日には初のCD化が行われました。その後、1999年2月24日には、プロデューサーのバーニー・グランドマンによる音質の向上を目指したデジタルリマスタリング版が登場しました。これにより、オリジナルの魅力がさらに引き立てられることとなりました。

このアルバムは、1986年の第28回日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞するなど、その音楽的評価も非常に高いものです。

アルバム収録曲の解説

このアルバムには複数の名曲が収められています。

• - もう愛は始まらない

別れの決意をテーマにした曲。アルバムタイトルが繰り返し登場し、独特のリズムとメロディーが印象的です。この曲は、2018年にリリースされた自薦ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』にも収録されています。

• - 2人のストリート

喧嘩を通じて愛を確認し合うカップルの物語が描かれています。道路の中央に車を放置することで、二人の特異な状況を表現しています。

• - BABYLON

朝焼けの大都市をバビロンの空中庭園に例えた歌で、壮大な景色が脳裏に浮かぶような内容です。

• - SUGAR TOWNはさよならの町

雪の朝に別れを迎える女性の心情を歌った曲。恋人との未練が描かれています。

• - メトロポリスの片隅で

1985年には資生堂のCMに使われ、さらに1991年にドラマ化もされた曲です。

• - 月夜のロケット花火

同じくドラマ化された作品で、恋の行方を描写しています。

• - シンデレラ・エクスプレス

遠距離恋愛をテーマにし、複数の媒体でも使用された人気の高い曲です。

• - 青春のリグレット

先に他アーティストに提供された楽曲ですが、ユーミン自身が歌えばテンポがより明るくなります。

• - たとえあなたが去って行っても

恋人との別れを受け入れながらも、自分の信じた道を進もうとする強い女性の姿が歌われています。

参加ミュージシャン

このアルバムには多くの著名なミュージシャンが参加しています。ベースの高水健司、ドラムの林立夫やMike Baird、ギターの松原正樹、キーボードの松任谷正隆など、多様な才能が集結しました。

ジャケットデザイン

ジャケットデザインは、信藤三雄と岐部哲也が手がけています。アルバムのビジュアルも音楽と同様に、聴く人に深い印象を与えています。

『DA・DI・DA』は、松任谷由実の魅力が凝縮された一枚であり、その後の音楽キャリアにも大きな影響を与えた作品です。現在も多くのアーティストに影響を与え続けています。

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