DAIKEN

DAIKEN株式会社の概要と歴史

DAIKEN株式会社（ダイケン）は、大阪府大阪市北区に本社を置く住宅用建材の大手メーカーであり、2025年9月25日までは「大建工業株式会社」として知られていました。その登記上の本店は、富山県南砺市の井波工場内に位置しています。1945年に、旧伊藤忠財閥の持株会社であった大建産業の林業部が分かれ独立し、創業が始まりました。

現在、DAIKENはリフォーム（リモデル）分野において、TOTOやYKK APとの戦略的提携を行っており、業界での評価が高まっています。また、他の金属製品・建材メーカーの株式会社ダイケンとは関係がないことも注目されます。

沿革

DAIKENの歴史は、1945年に設立された大建木材工業株式会社に遡ります。出発当初から大手製品の制作に取り組んできたこの企業は、1949年には大阪証券取引所に上場。その後も、1967年には大建ウォールボード工業株式会社を吸収合併し、社名を大建工業株式会社に変更しました。1971年には東京証券取引所1部にも上場し、その成長を続けています。

1973年に岡山工場で畳用ボードの生産を開始し、1977年には木質繊維板「断熱ボード」の生産を目的とした高萩工場を設立しました。1989年には井波工場で住機製品の生産を始め、以降のさらなる拡大を目指しました。

1994年にはマレーシアにダイケンサラワク社を設立し、1996年には岡山にダイライト工場を建設。2000年にTOTOと包括的業務提携を結び、2001年にはニチハと外装材分野で提携を行いました。2002年には再びTOTOおよびYKK APとリモデル分野で提携し、その影響力を強化しています。

また、2005年にはマレーシアのMDF製造会社を子会社化し、2008年には大建アメニティ（上海）商貿有限公司を設立しました。2009年にニュージーランドでのダイケンニュージーランド社の設立に成功し、2013年にはC＆H株式会社を子会社化しています。

さらに、2015年にはインドネシアに合弁会社を設立し、同年中に複数の関連企業を統合しました。2017年にはマンションリノベーション事業を手掛けるパックシステムを子会社化し、2018年にはドンファ・ニュージーランド社を買収しました。

近年の動向

2019年以降もDAIKENは積極的な事業展開を行っています。日南町森林組合と共同でLVL用単板の加工会社を設立し、カナダおよびアメリカの企業の株式を取得して子会社化しました。また、リフォーム事業を展開する企業の株式取得や無垢フローリングの製造企業の買収も進めています。

2020年には、日本音響エンジニアリングなどと共同研究を開始し、環境への取り組みも活発化させました。2023年には、グループ構造の変更があり、伊藤忠商事の完全子会社としての地位が確立されました。

2025年には現在の商号に変更予定ですが、長い歴史を持つDAIKENは、これからの建材業界においても重要な役割を果たし続けると期待されています。

製品ラインアップ

DAIKENは多様な製品を展開しており、主な商品には、複合フローリングや住宅用床材、内装建具、収納システム、壁材、天井材などが含まれています。特に調湿建材「さらりあ～と」や、防音・機能性を持つ建材も評価されています。これらの製品は、住宅や商業施設、公共施設のリフォームや新築において広く利用されています。

主要関連企業

DAIKENの関連企業として、株式会社ダイフィット、ダイウッド、セトウチ化工などがあり、製品の多様性を支えています。また、国内外での事業展開を強化することで、今後もさらなる成長が期待される企業です。

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