DAYDREAM COAST (河合奈保子のアルバム)

アルバム『DAYDREAM COAST』の概要

『DAYDREAM COAST』（デイドリーム・コースト）は、河合奈保子による9枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムは1984年8月28日に日本コロムビアからリリースされ、河合のデビュー5周年を記念した企画の一環として発表されました。発売当初、アナログレコードはCOLUMBIAレーベル、CDはDENONレーベルから出され、後に再発売されたCDは再度COLUMBIAレーベルになっています。

アルバムの特徴

本作はデイヴィッド・フォスターがプロデュースを手掛け、初めてロサンゼルスでのレコーディングが行われました。参加したミュージシャンには、TOTOのドラマーであるジェフ・ポーカロや、シカゴの元メンバーであるピーター・セテラなど、アメリカの一流アーティストが名を連ねており、AORの名盤としての認識を得ています。また、アルバム内の楽曲は主にL.A.の作詞家・作曲家によって制作され、日本語による歌唱が施されています。特にSIDE A-3の「LIVE INSIDE YOUR LOVE」はデイヴィッド・フォスター自身による作品で、B面の「LOVE ASSISTANT」はピーター・セテラとのデュエット曲として収録されています。

レコーディングと制作

レコーディングは1984年の4月下旬から約3週間にわたって行われ、同時にアルバムのイメージ・ビデオも撮影されていました。興味深いことに、レコーディングは主に午後に行われていたため、河合自身は午前中に海岸へ出かけ、譜面を持ちながら歌の練習をしていたとのことです。このような姿勢からも彼女の音楽に対する真摯な取り組みが垣間見えます。

発売の影響と進化

アルバム『DAYDREAM COAST』はリリース後、高い評価を受け、河合奈保子の音楽キャリアにおける重要な作品と位置付けられています。2021年9月29日には、レコーディング・エンジニアの内沼映二の監修のもと初となるSACDハイブリッド盤が発売されました。この新しいリリースには、「AS LONG AS WE'RE DREAMING」の日本語詞ロング・ヴァージョンと其の英語ヴァージョンがボーナストラックとして収録されています。これにより、昔からのファンのみならず、新たなリスナーへも魅力を広げることができました。

収録曲と演奏陣

このアルバムには、次のような曲が収録されています。音楽制作には、ジェフ・ポーカロ（ドラム）、マイク・ポーカロ（ベース）、マイケル・ランドウ（エレキギター）をはじめ、デイヴィッド・フォスター、エリック・ブーリン、ランディ・カーバーといったキーボード奏者が参加し、全体を通じて豊かなサウンドが展開されています。また、バックボーカルにも多彩なアーティストが名を連ねており、ハーモニーの美しさが際立つ作品となっています。

結論

『DAYDREAM COAST』は河合奈保子の音楽的成長を感じさせる一枚であり、今なお多くのファンに愛され続けています。AORの名盤としての評価も高く、次世代に渡ってその音楽が影響を与えることは間違いないでしょう。

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