DEAR〜コバルトの彼方へ〜

荻野目洋子 シングル「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」詳細

1988年7月21日、ビクター音楽産業からリリースされた荻野目洋子の16枚目のシングル「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」は、彼女のキャリアにおいて重要な位置を占める作品です。それまでのアップテンポな楽曲とは一線を画し、スローバラードという新たな魅力を提示したこのシングルは、映画『マリリンに逢いたい』の主題歌として起用されました。

楽曲について

表題曲「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」は、作詞を外間隆史、作曲を飛鳥涼、編曲を清水信之が担当しました。荻野目洋子にとって初のバラードシングルであり、しっとりとしたメロディーと切ない歌詞が、聴く者の心に深く響く作品となっています。映画主題歌という役割も相まって、楽曲の世界観はより一層広がりを見せています。

一方、B面には「朝の街」が収録されています。こちらも作曲を飛鳥涼、編曲を清水信之が担当し、作詞は飛鳥涼自身が行っています。A面とは異なる雰囲気を持つ「朝の街」は、テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』で歌唱されたことで、より多くのリスナーに知られる機会を得ました。

チャート成績とメディア露出

オリコンチャートでは、最高位2位を獲得。これは、1987年のヒット曲「北風のキャロル」以来の好成績であり、荻野目洋子の高い人気を改めて示す結果となりました。また、この曲は現在に至るまで、荻野目洋子のオリコンTOP3入りシングルとしては最後の作品となっています。

TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』には4週に渡りランクインし、1988年の年間ランキングでは71位にランクインしました。これらのチャート成績やメディア露出は、このシングルの高い認知度と人気を裏付けるものです。

まとめ

「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」は、荻野目洋子の音楽性における転換点となる作品と言えます。それまでのイメージを覆すバラードに挑戦し、新たな魅力を提示したことで、アーティストとしての幅を広げました。飛鳥涼による作曲、そして映画主題歌という役割も相まって、このシングルは、多くのファンに長く愛され続ける名曲として、彼女のディスコグラフィに輝きを添えています。楽曲の持つ繊細な表現力と、普遍的なテーマは、時代を超えて聴く人の心を捉え続けるでしょう。シングルとしての成功だけでなく、荻野目洋子というアーティストの成長を象徴する作品として、「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」は、音楽史にその名を刻んでいます。

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