DJ WADA

DJ WADAは、日本のテクノシーンを代表するDJの一人です。東京都出身で、3月18日に生まれました。

初期にはロックバンドでギタリストとして活動していましたが、1978年にDJとしてのキャリアをスタートさせます。六本木のディスコ「キャステル」での活動を皮切りに、「玉椿」「GILS」「ネオ・ジャポネスク」といったディスコを経て、1980年代後半からはクラブシーンへと活動の場を移しました。

1980年代後半には、六本木「XY RELAX」で開催されたテクノパーティ“Transonic garden”でテクノDJとしての活動を開始。1990年代初頭からは、芝浦「GOLD」や西麻布「Yellow」、新宿「MC1000」などでアンビエントDJとしても活躍しました。

同時期に、ディスコ時代の仲間であるHeigo Taniらと楽曲制作を開始。1988年から1989年にかけて、自主制作で12インチシングルを3枚リリースしました。その後、「Dark eyed kid」「Co-Fusion」名義で楽曲を提供。1994年には、「Atom」名義でアメリカのTribal AmericaやドイツのPlastic Cityといった名門レーベルから『PLUS EP』をリリースし、海外で評価を得始めます。その後も、Positiva（リミックスワークのみ）や「As Two Men」名義でOMW (Oxygen Music Works)などのレーベルから作品をリリースしました。

1993年には、南青山にオープンしたクラブ「Maniac Love」でDJ YAMAと共にテクノパーティ “Sublime”のレジデントDJとして活動を開始。12年間レジデントを務め、2000年にはイギリスの『MUZIK』誌で“Cycle”および「Maniac Love」が世界のベスト・クラブに選ばれました。1995年頃からは、「Maniac Love」と並行して新宿「Automatix」でもレジデントDJを務めています。

音楽制作においては、1995年に「Co-Fusion」名義でREEL MUSIQより12インチシングル『Frontier』を発表。1998年にはSublime Recordsよりアルバム『Co-Fu』をリリースし、ヨーロッパやアジアなど12カ国でCo-FusionのLIVEやDJ WADAのDJツアーを敢行しました。日本国内でも、「フジロックフェスティバル」「WIRE02/08」「朝霧JAM」などの大型パーティーに多数出演し、日本のテクノシーンにおける重要なアーティストとしての地位を確立しました。

2002年3月には突発性難聴により一時休業しましたが、同年8月の「WIRE02」でCo-Fusionとして一時的に復活。翌2003年3月にはDJ活動を本格的に再開しました。「Maniac Love」が2005年12月にクローズした後も、都内を中心に活動を続け、2008年にはSublime Recordsよりソロ名義「DJ WADA」として初のアルバム『Final Resolution』、翌2009年には『One』をリリースしています。

DJ WADAは、その卓越したDJスキルと音楽性で、日本のテクノシーンに多大な影響を与え続けています。特に、イコライザーを駆使したミックスは、彼の代名詞とも言えるでしょう。

DJ WADA - SoundCloud

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