DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築

DOCOMOMO JAPAN選定 日本のモダン・ムーブメントの建築

DOCOMOMO JAPANは、日本における近代建築の価値を評価するために、現存する建築物の選定を行っています。このプロジェクトは、モダン・ムーブメントに根ざした建物を広め、未来に伝えていくことを目的としています。2024年6月時点で、選定された建築物は290件に達しました。

選定の歴史

DOCOMOMO Japanは1999年に、初めて「日本の近代建築20選」を発表しました。これは、日本国内で特に質の高い近代建築を選出したものでした。その後、2003年には選定件数を80件増やし、合計で100件が選ばれたのです。これがDOCOMOMOの選定の始まりとなりました。

その後も定期的に選定件数は増加し、2005年には115件、2006年には125件、さらには2008年に145件に達しました。そして、逐次追加が続き、2024年6月までに290件に達しました。このように年々増加し続ける選定件数は、モダン・ムーブメントにおける建築の重要性を物語っています。

選定の意義

この選定作業は、ただ建物をリストアップするだけではなく、歴史や文化に根付く建築の保存、意義の再認識を促進する役割も果たします。日本国内に点在する近代建築の中には、特に文化的、歴史的価値の高いものが多く含まれており、これらを評価することは重要な文化遺産の保護にも繋がります。

現存しない建物について

ただし、選定された建物の中には、選定後に取り壊されてしまったものも存在します。こうした場合、建物の状態について注記が残され、記録として保存されています。建築物の選定を通じて、その建物が持つストーリーや文化的背景を理解することができるのも、このプロジェクトの魅力の一つです。

参考文献と外部リンク

DOCOMOMO選に関する詳細な情報は、大川三雄と渡邉研司による著書『モダニズム建築100+α』や、マガジンハウスが発行した『Casa BRUTUS』2004年9月号でも紹介されています。また、DOCOMOMO JAPANの公式サイトでは最新の選定情報が随時更新されているため、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

このように、DOCOMOMO JAPANの選定活動は、日本の近代建築を未来に繋げる重要な取り組みであり、建築を通じて我々の文化と歴史を再確認する貴重な機会を提供しています。

もう一度検索