DOPAMINE

m-floのシングル「DOPAMINE」：青春のきらめきと、愛の調べ

2005年2月23日、日本の音楽シーンに新たな一曲を刻み込んだm-floの18枚目のシングル「DOPAMINE」。m-flo loves EMYLI & Diggy-MO’名義で発表されたこの楽曲は、そのキャッチーなメロディーとエネルギッシュなリズムで、多くのリスナーの心を掴みました。

本楽曲の特徴は、何と言ってもそのテーマ性にあります。「DOPAMINE」、つまりドーパミン。快楽や喜びといった感情、そして強い意欲に深く関わる神経伝達物質をタイトルに冠したこの曲は、まさに青春時代の高揚感、胸の高鳴りを音楽で表現したと言えるでしょう。

さらに楽曲を彩る要素として、The 45 Kingの1987年の楽曲「The 900 Number」がサンプリングされている点が挙げられます。このサンプリングによって、「DOPAMINE」は、現代的なサウンドにレトロな魅力が融合した、唯一無二のグルーヴを生み出しています。

フィーチャリングアーティストとして参加しているのは、日本の実力派シンガーEMYLIと、ヒップホップグループSOUL'd OUT|SOUL'd_OUTのフロントマンであるDiggy-MO’の2名。彼らの個性豊かなボーカルが、楽曲に奥行きと深みを与えています。EMYLIの透明感のある歌声と、Diggy-MO’の力強いラップが絶妙に絡み合い、聴く者を「DOPAMINE」の世界へと引き込みます。

カップリング曲として収録されている「tO yOUR bEAT」もまた、聴き逃せない魅力的な楽曲です。こちらは、m-flo loves YOSHIKA名義で発表され、VERBALが自身の妻への愛を綴ったバラードとなっています。m-floの楽曲において、VERBALの誠実な一面を垣間見ることができる、貴重な一曲と言えるでしょう。

「DOPAMINE」は、単なるシングルとしてだけでなく、m-floの4thアルバム『BEAT SPACE NINE』にも収録されています。ただし、アルバムバージョンはシングルバージョンとは異なるアレンジが施されており、特に「DOPAMINE」はサンプリング部分がカットされた別バージョン「DOPEMAN?」として収録されています。シングルとアルバム、それぞれのバージョンを聴き比べることで、新たな発見があるかもしれません。

シングルには、さらに「I WANNA BE DOWN -The Scumfrog Mix-」という、坂本龍一をフィーチャリングした楽曲も収録。楽曲のバリエーションの豊富さも、「DOPAMINE」の魅力の一つと言えるでしょう。

「DOPAMINE」は、青春の瑞々しい喜びや高揚感、そして深い愛情を音楽という形で表現した、m-floの代表作の一つと言えるでしょう。そのキャッチーなメロディーと洗練されたサウンド、そして豪華なフィーチャリングアーティスト陣によって生み出されたこの楽曲は、時代を超えて愛される名曲として、これからも聴き継がれていくことでしょう。

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