DQS (認証機関)

DQS（ドイツ品質システム認証）について

DQS（ドイツ品質システム認証）は、1985年にドイツ・フランクフルトで設立された、マネジメントシステム認証機関です。DIN（ドイツ規格協会）とDGQ（ドイツ品質協会）が主要株主であり、マネジメントシステム認証を通じたドイツ経済の発展を目的としています。設立当初から、ISO 9001のような重要な品質規格の発展に深く関わってきました。

歴史

1986年、DQSはISO 9001登録証を発行するドイツ初の認証機関となり、その歴史をスタートさせました。2008年には、アメリカの製品安全認証機関であるUL（Underwriters Laboratories Inc.）のマネジメントシステム認証部門と合併。これにより、DQSグループは世界最大規模の認証機関の一つに成長しました。

組織

DQS Holdingは、現在60カ国以上に80以上のオフィスを構え、世界130カ国以上の約63,000サイトで、あらゆる産業にわたる約20,000の顧客に認証サービスを提供しています。従業員は約2,800人で、そのうち2,400人が審査員です。

DQSグループの主要な子会社には、DQS Inc.（アメリカ）、DQS do Brasil（ブラジル）、ドイツ品質システム認証株式会社（DQS Japan Inc.、医療機器認証）、DQSメディカルプロダクト（欧州医療機器認証）、DQS GmbH（ドイツ）などがあります。

サービス領域

DQSグループは、各市場の状況や顧客のニーズに合わせたアセスメントサービスを提供しており、そのサービス領域は、産業固有の要求に基づくアセスメントや、国際的に承認された規格に基づく認証など多岐にわたります。主な認証規格には以下のものがあります。

• - ISO 9001（品質マネジメントシステム）
• - ISO 14001（環境マネジメントシステム）
• - ISO 45001（労働安全衛生マネジメントシステム）
• - IATF 16949（自動車産業品質マネジメントシステム）
• - ISO/IEC 27001（情報セキュリティマネジメントシステム）
• - MDR（欧州医療機器規則）
• - MDSAP（医療機器単一監査プログラム）
• - 医療機器等法に基づく医療機器認証（日本の厚生労働省認可）
• - ISO 13485（医療機器品質マネジメントシステム）
• - IRIS（鉄道産業）
• - EN 9100（航空宇宙産業）
• - IFS（国際食品規格）

その他、リスクマネジメント、サステナビリティ、エネルギーマネジメント、教育、ビジネスエクセレンス、保健・社会サービス、総合マネジメントシステムなど、幅広い分野のアセスメントサービスを提供しています。

アプローチ

DQSグループの特徴は、外部審査員によるアセスメントサービスです。審査員は、通常、審査対象となる業界で実務経験を持つ専門家であり、その業界における最新の知識や技術を用いて、質の高いアセスメントを実施しています。これにより、実務と科学的な経験に基づいた、高度な審査が実現しています。

ネットワーク

DQSは、1990年に創設された国際的な認証ネットワークであるIQNetの創設メンバーでもあります。IQNetには現在40の会員認証機関が参加しており、相互の認証を認め合うことで、グローバルな認証の信頼性を高めています。

本社と主要子会社

• - DQS CFS (本社)
• - DQSメディカルプロダクト（ドイツ医療機器子会社）
• - ドイツ品質システム認証株式会社 (DQS Japan Inc.)（日本子会社）
• - DQS GmbH（ドイツ子会社）
• - DQS Inc. (アメリカ子会社)
• - DQS do Brasil (ブラジル子会社)

DQSは、国際的な規格に基づいた認証サービスを通じて、企業の品質向上とグローバルな競争力強化に貢献しています。

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