DREAM.15

DREAM.15 大会詳報：青木真也の防衛戦と波乱の伏線

2010年7月10日、埼玉県さいたまスーパーアリーナの熱気は最高潮に達していた。総合格闘技イベント『DREAM.15』の開催日だ。この大会は、数々のドラマとサプライズに彩られた、記憶に残る一夜となった。

メインイベント：青木真也の勝利と結婚発表

メインイベントは、DREAMライト級タイトルマッチ。王者青木真也選手と挑戦者川尻達也選手の対戦は、開始早々から緊迫した展開を見せた。そして、開始1分53秒、青木選手がアキレス腱固めを極め、一本勝ちで王座防衛に成功。会場からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。しかし、サプライズはこれだけではなかった。青木選手は、試合後のリング上で結婚を発表。会場の雰囲気はさらに高揚感を増し、喜びと祝福の渦に包まれた。

ライトヘビー級戦：新たな挑戦者決定

ライトヘビー級王座挑戦者決定戦では、水野竜也選手とゲガール・ムサシ選手が激突。両選手は、激しい攻防の末、それぞれ勝利を収め、DREAM.16でのライトヘビー級タイトルマッチ出場権を獲得した。水野選手はメルヴィン・マヌーフ選手を相手にアームロックで一本勝ち、ムサシ選手はジェイク・オブライエン選手をフロントチョークで一本勝ちと、圧巻の勝利を飾った。

DREAM初参戦組の活躍

2009年までSRCで活躍していた吉田道場所属の中村和裕選手と小見川道大選手が、この大会でDREAMに初参戦。両選手とも勝利を収め、DREAMの舞台でもその実力をいかんなく発揮した。中村選手はカール・アモーゾ選手を判定で下し、小見川選手はジョン・ヨンサム選手をフロントチョークで一本勝ちした。

石田光洋の階級変更と勝利

今大会からフェザー級に階級を下げた石田光洋選手は、DJ.taiki選手と対戦。3-0の判定勝ちを収め、新たな階級での戦いを勝利で飾った。

宇野薫のDREAM復帰発表

第6試合の前には、UFCとの契約が満了した宇野薫選手がリングに登場。フェザー級に階級を下げ、DREAMに再参戦することを発表した。このサプライズ発表は、会場のファンを大いに沸かせた。

アリスター・オーフレイムの欠場

大会開催発表当初から、アリスター・オーフレイム選手とアンドレイ・アルロフスキー選手による対戦が予定されていた。しかし、両選手間の最終合意に至らず、大会開催2日前の7月8日になって、アリスター選手の欠場が発表された。これは、多くのファンにとって残念な知らせとなったが、大会全体の盛り上がりには影響を与えなかった。

試合結果詳細

以下に、各試合の結果を詳細に記す。

第1試合: 中村和裕 ○ vs. カール・アモーゾ × (判定3-0)
第2試合: 石田光洋 ○ vs. DJ.taiki × (判定3-0)
第3試合: 小見川道大 ○ vs. ジョン・ヨンサム × (1R 7:31 フロントチョーク)
第4試合: 水野竜也 ○ vs. メルヴィン・マヌーフ × (1R 7:38 アームロック) ※水野選手がライトヘビー級タイトルマッチ出場決定
第5試合: ゲガール・ムサシ ○ vs. ジェイク・オブライエン × (1R 0:31 フロントチョーク) ※ムサシ選手がライトヘビー級タイトルマッチ出場決定
第6試合: J.Z.カルバン ○ vs. 菊野克紀 × (判定2-1)
* 第7試合: 青木真也 ○ vs. 川尻達也 × (1R 1:53 アキレス腱固め) ※青木選手が王座防衛成功

DREAM.15は、数々のドラマとサプライズ、そして記憶に残る試合展開で、多くのファンを魅了した大会であったと言えるだろう。

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