菊野克紀

菊野克紀：武道と格闘技の道を極めるサムライ

菊野克紀（きくの かつのり）は、1981年10月30日生まれ、鹿児島県鹿児島市出身の男性総合格闘家、空手家です。株式会社KOKKIの代表取締役社長としても手腕を振るっています。元DEEPライト級王者であり、初代巌流島全アジア武術選手権での優勝経験も持つ、実力と実績を兼ね備えた武道家です。

生い立ちと格闘技との出会い

中学・高校時代は柔道部に所属。高校3年生の時にPRIDEを観て格闘家を志し、高校卒業後には極真会館（松井派）鹿児島県支部に入門。土木作業員のアルバイトで上京資金を貯めながら道場へ通い、木山仁の指導を受け内弟子として4年間空手修行に励みました。

2005年、23歳で上京し高阪剛が主宰するALLIANCE-SQUAREに入門。本格的に総合格闘家としてのキャリアをスタートさせました。

プロ格闘家としての軌跡

2006年12月、DEEP 27 IMPACTでプロデビュー。長岡弘樹に判定勝ちを収めました。しかし、2007年には古傷である膝の悪化により長期欠場を余儀なくされ、約1年間治療とリハビリに専念することとなります。

2009年、DEEPライト級王座決定トーナメントで優勝し、見事王座を獲得。同年にはDREAM初出場も果たし、アンドレ・ジダにTKO勝ちを収めるなど、その実力を如何なく発揮しました。

その後もDREAMやDEEPを舞台に数々の強豪と対戦。エディ・アルバレス、弘中邦佳、J.Z.カルバンらと激闘を繰り広げました。2010年にはDEEPライト級王座の初防衛にも成功しています。

2011年には長島☆自演乙☆雄一郎とのMIXルールマッチでTKO勝利を飾るなど、話題性のある試合も展開しました。

UFC参戦と新たな挑戦

2013年、UFCとの契約を発表し、世界最高峰の舞台へ挑戦。UFC Fight Night: Saffiedine vs. Limでクイン・マルハーンに判定勝ちを収め、UFCデビューを白星で飾りました。その後、トニー・ファーガソン、サム・シシリア、ケヴィン・ソウザ、ディエゴ・ブランダオンといった強豪選手との対戦を経験しました。

2016年からはフリーとなり、DEEPや巌流島など、様々な舞台で活躍。巌流島 全アジア武術選手権大会では優勝を果たし、その名を轟かせました。

テコンドーへの挑戦

2017年にはテコンドーにも挑戦し、全日本テコンドー選手権東日本地区大会で優勝。全日本テコンドー選手権大会でも準優勝を果たし、強化指定選手に選ばれるなど、その才能を発揮しています。

戦い方と人物像

極真空手仕込みの打撃と柔道で培った身体バランスを武器に、三戦（サンチン）の構えから繰り出す三日月蹴りを得意としています。試合入場時には空手の形を披露するのが定番となっています。

自身をマネジメントするKOKKIという会社の社長でもあり、講演会活動も行うなど、多才な一面も持ち合わせています。

菊野克紀は、常に挑戦を続ける武道家、格闘家として、これからもその活躍から目が離せません。

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