DWR-PG

モバイルWi-Fiルーター DWR-PG/BF-01B：詳細解説

概要

バッファローが製造し、NTTドコモブランドでも販売されたモバイルWi-Fiルーター「DWR-PG」（愛称：Portable Wi-Fi）は、2010年6月に発売されました。当初は2009年中の発売を目指していましたが、開発段階での発熱問題により発売が延期されました。NTTドコモのFOMA回線を利用できるSIMロックモデルですが、メーカーブランドであるバッファローからも販売されました。NTTドコモブランドでの製品名は「BF-01B」です。

機能と特徴

このモバイルルーターは、FOMAハイスピード網を利用した高速通信を可能にします。下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbpsの通信速度を実現し、外出先でもノートパソコンやタブレットで快適なインターネットアクセスを享受できます。

また、自宅の光回線やADSL回線に接続するためのクレードルが付属しており、自宅ではWi-Fiブロードバンドルーターとして利用できます。3G回線とWi-Fi回線の自動切り替え機能も備えており、公衆無線LANエリアに入ると自動的に公衆無線LANに接続が切り替わります。対応している公衆無線LANサービスはdocomo Wi-Fi、フレッツ・スポット、ホットスポット、FREESPOTなどです。その他、手動で様々なWi-Fiネットワークへの接続も可能です。

ユニークな機能として、microSDカードを使ったコンテンツの自動アップロード・ダウンロード機能があります。Flickr、フォト蔵、Picasaウェブアルバムなどへの写真アップロードや、ポッドキャストなどのダウンロードに対応しています。ダウンロードしたコンテンツは、本体のmini USBポートや管理画面からアクセスできます。

バッテリー容量は3.7V、1880mAhと大容量で、連続通信時間は約6時間です。AOSSとWPSに対応し、Wi-Fi接続設定も容易です。

NTT東日本は、フレッツ光契約者向けに、DWR-PGをベースとしたOEM機「PWR-100D」（NTTドコモSIMロック版）と「PWR-100F」（SIMロックフリー版）を「光ポータブル」として月額315円でレンタルサービスを提供していました。PWR-100Fは、UMTS Band IXにも対応しており、イー・モバイルのEM chipも利用可能でした。

同時接続台数は最大6台です。ニンテンドーDS、iPod touch、PSP、iPhoneなど、様々な機器との接続をサポートしています。

無線LAN規格

LAN側：IEEE802.11g / IEEE802.11b
WAN側：IEEE802.11a / IEEE802.11g / IEEE802.11b

社会実装事例

東京無線タクシーでは、2010年12月3日より、BF-01Bを搭載し、タクシー内でWi-Fiサービスを提供する取り組みを開始しました。

発売日と歴史

2010年5月18日：NTTドコモ2010年夏モデル発表会にて発表
2010年5月25日：正式発表
2010年6月24日：発売開始
2010年9月25日：NTTドコモブランドでBF-01Bとして発売開始

不具合情報

2010年9月10日、一部製品にウイルスが混入していることが判明しました。USBケーブル接続以外では感染しないものの、ゲームアカウント情報漏洩の可能性がありました。原因は検査用パソコンのウイルス感染でした。初期化またはセキュリティソフトでウイルスを除去できます。

関連製品

D25HW、SoftBank C01HW、HW-01C、GP03、BF-01C、BF-01D、PWR-100D、PWR-100F、PWR-Q200、PWR-N1000、WS024BFなど。

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