Dancing Blade かってに桃天使!

『dancing blade かってに桃天使!』

『dancing blade かってに桃天使!』は、コナミが制作したアドベンチャーゲームで、プレイヤーが選択肢を通じて物語を進める形式を持っています。このゲームは、約30分のプレイ時間で完結し、多様なエンディングを提供するマルチエンディングシステムを採用しています。アニメーションは、非常に評価の高い京都アニメーションが手がけており、視覚的に楽しめる要素が豊富です。

ゲームの概要

物語は、桃から生まれた美少女「桃姫」が、自身の出生の秘密を探るために旅をするというものです。彼女は仲間たちと共に様々な冒険を繰り広げます。キャラクターたちは、日本の昔話「桃太郎」をモチーフにしており、天然ボケの犬の化身「お狗」、妖艶な美女のキジメ、鎧を着た力持ちの「猿吉」など個性的な面々が登場します。ゲーム自体の難易度は低めで、ストーリーの分岐やエンディングも少数ですが、それでもプレイヤーに選択の楽しみを提供しています。特に2006年のPlayStation Portable版は、UMD VIDEOとしてリリースされ、純粋な映像作品として楽しまれることになりました。

当初はあまり注目されていなかったものの、2001年に行われた「続編を出して欲しいソフト」といった投票企画で、ひとりの高校生の強い支持によってトップに輝くなど、徐々に人気を得ていきました。

ストーリー

シリアス編（鬼退治編）

桃姫は、巨大な鬼の存在を知り、皇国軍の鬼征伐隊と共に鬼ヶ島に向かいます。しかし、途中で海魔に船が襲われ、桃姫と主人公は海に投げ出されてしまいます。流れ着いたのは鬼ヶ島で、そこでナヨタケという少女と出会うことになります。

コミカル編

鬼退治の旅路の途中、主人公は食中毒にかかってしまいます。その病状は、仲間のキジメとお狗によるユニークな（時には危険な）治療によってさらに悪化してしまうのです。何とか秘薬を探すために、センブリと呼ばれる化物屋敷に潜入する展開になります。

続編『dancing blade かってに桃天使II〜Tears of Eden〜』

新たな物語では、桃姫一行は都でのバイトで路銀を稼ぎつつ、異国の使者ムカエルとの出会いを経て、新たな冒険に挑んでいきます。このストーリーでは、伝説の桃源郷とその秘密が深く関与し、多彩なキャラクターたちとの関係性がより一層描かれます。

キャラクター

• - 桃姫（声: 桑島法子）

16歳の明るく活発な女の子で、自分のルーツを探して旅に出る。

• - 主人公（声: 緒方恵美）

桃姫の幼馴染。努力家で本に目がなく、魔法の知識も豊富。

• - お狗（声: 白鳥由里）

犬の化身で、桃姫の仲間。のんびりした性格。

• - キジメ（声: ならはしみき）

美しさを武器にする美女。主人公に恋心を抱く。

• - 猿吉（声: 上田祐司）

力強い巨漢で、仲間たちを見守るような存在。

このゲームは少ない選択肢ながらもプレイヤーにとって多様な体験を提供し、視覚的な魅力も相まって、アドベンチャーゲームというジャンルの中で独自の地位を築いています。アニメーションやストーリーの豊かさだけでなく、音楽も作品を彩り、印象的なゲーム体験が得られる仕上がりとなっています。

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