Das Erste

ダス・エルステ (Das Erste) について

ダス・エルステ（正式名称：Erstes Deutsches Fernsehen、第1ドイツテレビジョン）は、ドイツの公共放送連合であるARDが運営するテレビチャンネルです。ドイツ国内で最も歴史のあるテレビ局の一つであり、長年にわたり国民に親しまれています。

歴史

試験放送開始： 1950年11月27日、西ドイツのハンブルクにあった北西ドイツ放送（NWDR）にてテレビの試験放送が開始されました。
正式放送開始： 1952年12月25日にNWDRが正式な放送を開始し、その後、1954年11月1日に国内放送がスタートしました。
西ドイツ唯一のテレビ局時代： 1963年に第2ドイツテレビ（ZDF）が開局するまで、ダス・エルステは西ドイツ唯一のテレビ局でした。この間、ニュースやドラマ、娯楽番組など様々なジャンルの番組を提供し、国民の生活に深く浸透しました。
東西ドイツ統一： 1989年のベルリンの壁崩壊後、東ドイツのテレビ局DFF（ドイツ・テレビ放送）との吸収合併を経て、旧東ドイツ地域でも放送を開始しました。これにより、ダス・エルステは全国的なテレビ局としての地位を確立しました。
高精細度テレビジョン放送： 2010年のバンクーバーオリンピックからは、高精細度テレビジョン放送（ハイビジョン）による放送が開始されました。これにより、より高品質な映像を視聴者に提供できるようになりました。

放送時間の配分

ARDに加盟する各放送局には、それぞれの地域人口に応じて総放送時間が割り当てられています。このシステムにより、各地域ごとのニーズに合った番組編成が可能となっています。

2009年現在の放送時間配分は以下の通りです（詳細は省略）。

主な番組

tagesschau（ニュース番組）： 北ドイツ放送（NDR）が制作する全国ニュース番組です。スタジオはベルリンやボンではなく、NDRの本拠地であるハンブルクにあります。ドイツ国内の主要なニュースを迅速かつ正確に伝える番組として、国民からの信頼も厚いです。
Lindenstraße（ソープオペラ）： 長年にわたり放送されている人気ソープオペラです。ドイツの一般家庭の日常をリアルに描いたドラマとして、幅広い世代から支持を得ています。
ARD-morgenmagazin（朝の情報番組）： 西部ドイツ放送（WDR）が制作する朝の情報番組です。1ヶ月のうち奇数週に放送され、第2ドイツテレビ（ZDF）でも同時ネットされます。ニュース、天気、生活情報など、一日のスタートに役立つ様々な情報を提供しています。

関連情報

第2ドイツテレビ (ZDF)： ダス・エルステと並ぶドイツの主要公共テレビ局です。

外部リンク

DasErste.de：ダス・エルステ公式サイト
Pressedienst des Ersten Deutschen Fernsehens：ダス・エルステのプレスリリース
Mediathek des Ersten Deutschen Fernsehens: ダス・エルステの番組をオンデマンドで視聴できるメディアライブラリー
* Das Erste im ABC der ARD：ARDのABCにおけるダス・エルステの説明

ダス・エルステは、ドイツのテレビ放送の歴史を語る上で欠かせない存在であり、現在も国民に最新の情報や質の高いエンターテイメントを提供し続けています。

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