北ドイツ放送

北ドイツ放送（NDR）について

北ドイツ放送（Norddeutscher Rundfunk, NDR）は、ドイツの公共放送局の一つで、ハンブルクに本部を置いています。ARD（ドイツ公共放送連盟）の加盟局であり、ドイツ北部を中心に放送を行っています。

歴史

NDRの歴史は、1924年にハンブルクで設立された「北部放送株式会社（Nordische Rundfunk AG）」に遡ります。その後、「北ドイツ放送有限会社（Norddeutsche Rundfunk GmbH）」と改称されましたが、1934年にナチス政権によって統合され、「ハンブルク帝国放送局（Reichssender Hamburg）」となりました。

第二次世界大戦終結後、1945年5月にイギリス軍当局が「ラジオ・ハンブルク（Radio Hamburg）」の放送を開始。同年9月には、北西ドイツ放送（Nordwestdeutscher Rundfunk, NWDR）として改めて設立されました。NWDRは、連合軍軍政期のイギリス占領地区であったハンブルク市、ニーダーザクセン州、シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州、ノルトライン＝ヴェストファーレン州、西ベルリンを放送地域としていました。

1954年には西ベルリン部分が自由ベルリン放送（SFB、現在のベルリン＝ブランデンブルク放送）として、翌年にはノルトライン＝ヴェストファーレン州部分が西部ドイツ放送（WDR）として分離。これにより、現在の北ドイツ放送（NDR）の形となりました。当初は前述の3州のみを放送地域としていましたが、東西ドイツ統一後には旧東ドイツ国営放送のメクレンブルク＝フォアポンメルン州部分を吸収し、同地域でも放送を開始しました。

活動内容

NDRは、放送事業の他に、北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団などのオーケストラ運営も行っています。また、2011年にはユーロビジョン・ソング・コンテストのホスト放送局を担当しました。さらに、ARDのニュース番組であるターゲスシャウはNDRが制作を担当しています。

支局と特派員事務所

NDRは、ハンブルクの本局の他に、放送エリアの各州内にスタジオや特派員事務所を置いています。また、ARDの海外ネットワークの一部も担っており、ワシントンD.C.、東京、シンガポールなどに拠点を設けています。

ニーダーザクセン州

ニーダーザクセン州には、以下の都市にスタジオや特派員事務所があります。

ブラウンシュヴァイク
ゲッティンゲン
リューネブルク
オルデンブルク
オスナブリュック
ハノーファー（編集チーム）
エムスラント（特派員事務所）
クックスハーフェン（特派員事務所）
ヴィルヘルムスハーフェン（特派員事務所）
フェヒタ（特派員事務所）
フェルデン (アラー)（特派員事務所）
ヴェサーベルクラント（特派員事務所）

メクレンブルク＝フォアポンメルン州

メクレンブルク＝フォアポンメルン州には、以下の都市にスタジオがあります。

シュヴェリーン
ロストック
ノイブランデンブルク

シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州

シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州には、以下の都市にスタジオがあります。

フレンスブルク
ハイデ
キール
リューベック
ノルダーシュテット

関連項目

NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団（旧称：北ドイツ放送交響楽団）
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

脚注

NDR公式サイト

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