Defection

茅原実里「Defection」：スタイリッシュなサウンドと葛藤のメッセージ

「Defection」（ディフェクション）は、声優・歌手として活躍する茅原実里の10枚目のシングル。2011年2月9日にGloryHeavenからリリースされました。作詞は奥井雅美、作曲は菊田大介が手掛けています。

概要

前作「Freedom Dreamer」から約7ヶ月ぶりのリリースであり、11枚目のシングル「KEY FOR LIFE」との同時発売という、自身初の試みとなりました。この2作は対となるテーマを持っており、「Defection」は「スタイリッシュサイド」をテーマに、クールでエッジの効いたサウンドが特徴です。一方、「KEY FOR LIFE」は対極のテーマを掲げ、2作全体では「原点回帰」という大きなテーマが込められています。

「Defection」を引っ提げてのコンサートツアー『Minori Chihara Live Tour 2011 〜Key for Defection〜』が、2011年2月から5月にかけて全国のZeppで開催されました。シングル作品をメインにしたツアーは、茅原実里にとって初の試みでした。

チャート成績

オリコン週間シングルチャートでは15位を獲得。初動売上は0.8万枚を記録しました。これは前作から0.1万枚の減少となりましたが、オリコンデイリーチャートでは9位を獲得し、同時発売の「KEY FOR LIFE」と共にTOP10入りを果たすという初の記録を達成しました。

Billboard JAPAN HOT 100では78位、Billboard JAPAN Hot Singles Salesでは14位、Billboard Hot Animationでは5位を獲得し、自身初のBillboard Hot Animationへのランクインも果たしました。

批評

CDジャーナルでは、「テンポの速いトランス風のダンスナンバー。ボーカルは暴力的、無機質なエレクトロサウンドに挑むような表情豊かで感情的なバランスがとれた物になっている。」と評されています。

収録曲

1. Defection
作詞：奥井雅美、作曲・編曲：菊田大介（Elements Garden）

歌手の奥井雅美が作詞を担当。奥井は、茅原から悩みや葛藤を聞き、その想いを歌詞に込めました。茅原自身も、歌詞に素直な気持ちが表現されており、力みなぎる歌になったと語っています。レコーディングでは、楽曲のスピード感に合わせて滑舌を意識したとのことです。
2. raison pour la saison
作詞：畑亜貴、作曲・編曲：菊田大介（Elements Garden）

ロックテイストの強い楽曲。レコーディング時には、室屋光一郎のヴァイオリンソロに感動したと語っています。
3. 不確定性原理
作詞：田代智一・こだまさおり、作曲：田代智一、編曲：藤田淳平（Elements Garden）

レコーディング時にアレンジの修正が行われた楽曲。茅原は、アレンジがトリッキーで楽曲に入りづらかったと語っています。作曲は、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希のキャラクターソングを手掛けた田代智一。茅原は、ロックな楽曲に驚きつつも、新しい世界を開いてくれたと語っています。

歌詞は「Defection」に通じる葛藤や迷いが描かれており、「本当の自分自身を探している」という心の叫びが表現されています。茅原自身も、心の中にあるものを全て吐き出す気持ちで歌ったとのことです。生ドラムが使用されており、聴きごたえのある1曲となっています。

収録作品

CD
DVD、Blu-ray Disc

クレジット

参加ミュージシャン

「Defection」は、茅原実里の新たな一面を見せる、スタイリッシュでメッセージ性の強い楽曲です。ぜひ、その世界観に浸ってみてください。

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