ALI PROJECTの2枚目のベスト
アルバム『Deja Vu 〜THE ORIGINAL BEST 1992-1995〜』は、
宝野アリカと
片倉三起也によるユニットの初期を代表する楽曲を集めた作品です。
2006年3月8日に東芝EMIからリリースされました。
概要
本作は、東芝EMIからの久々のリリースとなりました。インディーズで販売され、現在では廃盤となっている『jamais vu』を除けば、初の本格的なベスト
アルバムと言えます。初期の東芝EMI在籍時代の楽曲が中心に収録されており、
ALI PROJECTの原点に触れることができます。
タイトルは、同じく
ALI PROJECTのベスト
アルバム『jamais vu』と対になるように名付けられました。『jamais vu』に収録されていた楽曲の多くが、本作にも再収録されている点も特徴です。
収録曲について
収録曲は以下の通りです(全作詞:
宝野アリカ、作曲・編曲:
片倉三起也)。
メガロポリス・アリス -MEGALOPOLIS ALICE-
アルバム『月下の一群』が初出。
嵐ヶ丘
同名
シングルが初出。
アルバム『DALI』にも収録。
楽曲のラストには、
ヨハネス・ブラームスの『
ハンガリー舞曲第6番』の中間部が引用されています。
恋せよ乙女〜Love story of ZIPANG〜
同名
シングルが初出。
アルバム『月下の一群』にも収録。
冷酒
黄桜「飛沫」のCMソングとして使用されました。
Aメロには、Musique De La Grece Antiqueの『Hymne À Némésis』が引用されています。
ビアンカ
アルバム『月下の一群』が初出。
アルバム『星と月のソナタ』にも収録。
月光浴
アルバム『月下の一群』が初出。
Nous Deux C’est Pour La Vie
シングル『雨のソナタ〜La Pluie〜』のカップリング曲。
セキスイツーユーホーム「New A-Ⅱ」のCMソングとして使用されました。
Aメロには、
ピョートル・チャイコフスキーの『弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 作品11』第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」が引用されています。
オフェリア遺文
アルバム『
DALI』が初出。
Aメロの直前には、フランシス・プーランクの組曲『ナゼルの夜会』から「前奏曲」が、サビには同作曲家の『15の即興曲第13番 イ短調』が引用されています。
舞踏会の手帖
シングル『嵐が丘』のカップリング曲。
アルバム『星と月のソナタ』にも収録。
ヴェネツィアン・ラプソディー
同名
シングルが初出。
アルバム『DALI』にも収録。
テレビ朝日「
OH!エルくらぶ」のエンディングテーマとして使用されました。
曲中には、ジョージ・ガーシュウィンの『パリのアメリカ人』が、Bメロにはピョートル・チャイコフスキーの『スラヴ行進曲』の旋律が引用されています。
雪のひとひら
アルバム『DALI』が初出。
アルバム『星と月のソナタ』にも再録。
Aメロには坂本龍一の『High Heels』が、サビにはフランシス・プーランクの組曲『ナゼルの夜会』から「手の上の心臓」が引用されています。
サロメティック・ルナティック
アルバム『DALI』が初出。
空宙舞踏会
アルバム『月下の一群』が初出。
ジュエリー「ジャッキーサンク」「ジョリーサンク」のCMソングとして使用されました。
曲名は「くうちゅうぶとうかい」と読みます。
エスカルゴ嬉遊曲
シングル『ヴェネツィアン・ラプソディー』のカップリング曲。
共月亭で逢いましょう
シングル『恋せよ乙女〜Love story of ZIPANG〜』のカップリング曲。
アルバム『星と月のソナタ』に収録。
鹿児島市の天保山公園には、同名の建築物「共月亭」が存在します。
Aメロ、Bメロには、
エマニュエル・シャブリエの『5曲の遺作』から「
アルバムの一葉」が引用されています。
クレジット
Produced by ALI PROJECT
All Lyrics Written by ARIKA TAKARANO
All Music Composed & Arranged by MIKIYA KATAKURA
Co-Produced by SHIGEO OHWA(大輪茂男)
Directed by IKU AOKI(青木郁生)、SHINGO TSUDA
Sales Planning:YOSHIFUMI YAMAMINAMI
Mastered by YOICHI AIKAWA(相川洋一)(R.S.M.)
Design:MIKI REZAI(レザイ美樹)(miki rezai graphics.)
* Artwork Co-Ordination:SHINSUKE SUDA
『Deja Vu 〜THE ORIGINAL BEST 1992-1995〜』は、
ALI PROJECTの初期の音楽性を総括するだけでなく、彼らの独特な世界観のルーツを探る上で貴重な一枚と言えるでしょう。