Diamonds (プリンセス プリンセスの曲)

『Diamonds』 - プリンセス・プリンセス

「Diamonds」は、日本のロックバンドであるプリンセス・プリンセスの7枚目のシングルで、1989年4月21日にCBSソニーからリリースされました。この曲は、彼女たちの音楽キャリアにおいて重要な役割を果たし、その後の人気を確固たるものとするきっかけとなりました。

背景

本作は、前作「GET CRAZY!」がドラマの主題歌として使用されたことから徐々に知られるようになったプリンセス・プリンセスが、約半年ぶりにリリースした作品です。このシングルはオリコンシングルチャートで初登場2位を記録し、最終的には自身初となる1位を獲得しました。その結果、1993年10月21日には「世界でいちばん熱い夏」の新たなレコーディングバージョンが収録された再発売も行われました。

「Diamonds」は、オリジナルキーがホ長調であり、歌詞にはアナログレコードの「針」やテレビを指す「ブラウン管」といった表現が用いられています。この曲の作詞は中山加奈子が担当し、作曲はバンドのヴォーカルである奥居香が行いました。奥居は、楽曲作りにおいて自身の私生活でのエピソードを盛り込み、新年の挨拶の帰り道に出会った幸せな出来事からこの曲へのアイデアを得たとされています。

売上と評価

このシングルは、ソニーの「オーディオテープ」のCMソングとしても知られ、オリコンシングルチャートにおいて67週連続でランクインしました。最終的には170万枚以上の売上を記録し、1990年のオリコン年間シングルチャートで1位を獲得しました。さらに、「世界でいちばん熱い夏」が2位に入ったことにより、プリンセス・プリンセスが1位と2位を独占する結果となったのです。

「Diamonds」は、プリンセス・プリンセスの楽曲の中で唯一ミリオンセラーを達成した作品であり、彼女たちの代表曲とも言えます。2005年には、NHKが行った「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」において57位にランクインするなど、時代を超えて広く親しまれています。

収録曲

このシングルには、次の楽曲が収録されています。全曲ともに奥居香が作曲を担当し、PRINCESS PRINCESSによって編曲されています。

• - Diamonds (5:01)
• - M (4:33)

「M」は、1988年にリリースされたアルバム『LET'S GET CRAZY』からのカットではありますが、曲のタイアップは無かったものの代表曲のひとつとして絶大な人気を誇ります。この曲は、富田京子によるイニシャル“M”の男性との切ない思いを込めた歌詞が印象的で、奥居がこれにメロディーを付けました。

カバーと影響

「Diamonds」は、多くのアーティストによってカバーされており、例えば木口亜矢や中川翔子など、数々の歌手がアレンジを加えたバージョンを発表しています。また、テレビ番組やCMでも多く使用されており、その影響力は今もなお続いています。

まとめ

このように、「Diamonds」は単なる楽曲を超え、プリンセス・プリンセスの音楽キャリアの中で重要な位置を占める一曲です。聴く者に感動を与えるそのメロディーと歌詞は、時代を超え多くの人々に愛され続けています。

もう一度検索