Don't Cry (新山詩織の曲)

新山詩織「Don't Cry」：絶叫と憧憬が織りなす歌

新山詩織の2枚目のシングル「Don't Cry」は、2013年7月10日にリリースされました。前作「ゆれるユレル」に続き、笹路正徳がプロデュースを手掛けています。表題曲は、映画『絶叫学級』の主題歌として書き下ろされ、江崎グリコ「ポッキー」のスペースシャワー限定CMソングにも起用されました。

映画との共鳴、自己との対話

新山詩織は、映画の主題歌の依頼を受けた際、脚本と編集中の映像からインスピレーションを得て、自身の学校生活での経験と重ね合わせました。監督の佐藤徹也との歌詞のやり取りを通じて、「Don't Cry」は完成しました。新山は、この曲について「映画の中だけでなく、日常で何気ない一言が大きな変化をもたらす可能性がある」というメッセージを込めたと語っています。デビュー曲と比較して、より外の世界へ向けた視点が強くなっているのも特徴です。

憧れのアーティストとの共演

カップリングには、新山が敬愛するTHEATRE BROOKの「ありったけの愛」のカバーが収録されています。新山自身が佐藤タイジに依頼し、THEATRE BROOKとのセッションが実現しました。高校生の頃からロックフェスティバルのラインナップで佐藤タイジの名前を目にし、彼のギターセッションに憧れを抱いていた新山にとって、夢のような共演となりました。

関係者・メディアからの評価

佐藤タイジは、新山のレコーディングについて「17歳の新山さんの吸収力は凄かった。心を解放する事、心を込めて歌う事、どちらもそんなに簡単な事ではないけれど、十分にやり遂げていたと思います。とても新鮮なエネルギーの交換でした。」と絶賛しています。

CDジャーナルは、表題曲を「ざらざらした情感を素のまま投げ出せる歌声は、年齢や性別を越えた生得の魅力を持っている」と評し、カップリングについては「生々しい歌い口とギターに、すでに凄みすら見せる。大物登場だ」と高く評価しました。

収録曲

1. Don't Cry
作詞・作曲：新山詩織　編曲：笹路正徳
2. ありったけの愛
作詞・作曲・編曲：佐藤タイジ
3. Don't Cry -Instrumental-

レコーディング参加メンバー

新山詩織 - ボーカル、ギター
土方隆行 - ギター(#1)
佐藤タイジ（THEATRE BROOK） - ギター、コーラス(#2)
美久月千晴 - ベース (#1)
中條卓（THEATRE BROOK） - ベース(#2)
笹路正徳 - キーボード(#1)
エマーソン北村（THEATRE BROOK） - キーボード(#2)
河村“カースケ”智康 - ドラム(#1)
* 沼澤尚（THEATRE BROOK） - ドラム(#2)

「Don't Cry」は、新山詩織の才能と可能性を感じさせる、記念すべきシングルです。映画の主題歌としての力強さ、憧れのアーティストとの共演、そして何より、彼女自身の感情が込められた歌声が、聴く人の心に深く響きます。

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