Dr.ハインリッヒ

Dr.ハインリッヒ：独自の漫才で人気を集める双子の姉妹コンビ

吉本興業大阪本社に所属するお笑いコンビ、Dr.ハインリッヒは、1981年生まれの一卵性双生児姉妹、山内幸と山内彩から成る。京都府出身で、NSC大阪校27期生として2004年5月にコンビを結成。主によしもと[[漫才劇場]]や森ノ宮よしもと[[漫才劇場]]に出演し、独特の漫才スタイルで注目を集めている。

メンバー紹介

山内 幸（みゆき）はボケとネタ作りを担当し、ステージでは向かって左側に立つ。身長145cm、体重34kgと小柄ながら、パワフルなボケで笑いを誘う。趣味は美術鑑賞、特にルネサンス絵画に造詣が深く、独特の視点から「ルネサンス絵画あるある」を披露することもある。好きな食べ物はグラタン。意外な特技は「指で輪っかを作る」こと。大谷大学卒業という経歴も持ち合わせる。

山内 彩（あや）はツッコミ担当で、ステージでは向かって右側に立つ。身長147cm、体重36kg。落ち着いた雰囲気で幸のボケを絶妙に受け止め、漫才に緩急をつける。音楽大学卒業という経歴を持ち、特技はホルン演奏。好きな食べ物はバッテラ。サンリオのキャラクター、こぎみゅんを愛している一面も。

コンビ名の由来と結成秘話

コンビ名は、音の響きから名付けられた。結成当時、双子であることを前面に出さない名前を探していたところ、地下鉄の階段を上っている時にひらめいたという。また、「Dr.」は、チバユウスケが敬愛するイギリスのロックバンド、ドクター・フィールグッドに由来する。

NSC時代には、双子の姉妹なのに双子であることを全くネタにしない、尖った漫才師として噂になっていたというエピソードも残る。大学卒業後、一度は他の相方と組むことも考えていたが、結局は姉妹でコンビを組むことに決めた。

漫才スタイルと芸風

Dr.ハインリッヒの漫才は、主にしゃべくり漫才が中心。幸が非日常的な体験談や願望を話し、彩がそれを受け止める、というスタイルが多い。彼女たちはこれを「ファンタジーエピソードトーク」と呼んでいる。シャンプーハットの漫才スタイルを参考にしているとのこと。

ネタ作りは、まずキラーフレーズを考え、そこから話を膨らませていくという方法をとっている。幸の頭に浮かぶ映像を言葉に変換していくことで、独特の世界観が生まれる。双子であることは自己紹介で軽く触れる程度で、ネタには反映させていない。

ライブ活動とメディア出演

結成以来、精力的にライブ活動を行っており、単独ライブやトークライブを多数開催。2022年にはなんばグランド花月で単独ライブを開催し、チケットは即完売となった。また、テレビ番組やラジオ番組にも多数出演しており、知名度を着実に高めている。

受賞歴と評価

M-1グランプリやTHE MANZAIなど、数々の賞レースにも挑戦。2016年のよしもとゴールデンアワーでは松本人志から将来を期待されると絶賛された。笑福亭鶴瓶からは「待つのも才能」と評された。M-1グランプリ2020では準々決勝進出に終わったものの、配信されたネタ動画は60万回以上の再生数を記録するなど、話題を呼んだ。

まとめ

Dr.ハインリッヒは、独特の漫才スタイルと高い笑いのセンスで人気を集める、実力派のお笑いコンビ。一卵性双生児という個性的なバックグラウンドを持ちながらも、ネタには反映させない、彼女たちのこだわりが感じられる。今後も彼女たちの活躍から目が離せない。

もう一度検索