DraftSight

DraftSightは、ダッソー・システムズが開発した、主に2次元図面の作成、編集、表示を行うためのCADソフトウェアです。このソフトウェアは、無料版が提供されていた時期もありましたが、現在は有償版のみが提供されています。

概要

DraftSightは、AutoCADで利用されているDWG形式のファイルを扱うことができるため、AutoCADユーザーにとって非常に親しみやすいソフトウェアです。インターフェースや操作性もAutoCADと共通する部分が多く、AutoCADからの移行も比較的容易です。無料版はメールアドレスの登録によるアクティベーションが必要でしたが、提供が終了しました。有償版では、電話やメールでのサポート、APIへのアクセス、アップデートなどが含まれるPremium Packが提供されています。

歴史

DraftSightは、2010年6月にパブリックベータ版が公開され、2011年2月に最初の正式版がリリースされました。同年5月には日本語版が発表され、2011年6月には100万ダウンロードを達成するなど、急速に普及しました。DraftSight 2016からはリボンインターフェースが選択可能になり、操作性が向上しました。

2019年度からは無料版の提供が終了し、有償版のみとなりましたが、今後、3次元機能の強化やクラウド版の提供など、さらなる進化が期待されています。これにより、より高度な設計ニーズに対応できるソフトウェアとなるでしょう。

主な特徴

DWGファイル形式のサポート: AutoCADとの高い互換性。
AutoCADに似た操作性: AutoCADユーザーにとって使いやすいインターフェース。
有償版での充実したサポート: 電話、メールサポート、APIアクセス、アップデート。
リボンインターフェース: DraftSight 2016から選択可能。
3次元機能の強化やクラウド版の提供: 今後の進化に期待。

出版物

DraftSightに関する書籍も複数出版されており、学習や操作の助けになります。

『やさしく学ぶDraftSight』阿部秀之著、エクスナレッジ、2012年7月2日、ISBN 978-4-7678-1419-3
『やさしく学ぶDraftSight DraftSight2016対応』阿部秀之著、エクスナレッジ、2016年5月23日、ISBN 978-4-7678-2180-1
『DraftSight入門』三辻茂樹、田中まゆみ、今井善久、脇康隆、武田修子著、コステック、2013年、ISBN 978-4946470110
『7日でおぼえるDraftSight』阿部秀之著、エクスナレッジ、2015年3月30日、ISBN 978-4-7678-1947-1

関連事項

CAD: コンピュータ支援設計の略。
Jw_cad: 国産の無償2次元CADソフトウェア。

外部リンク

DraftSight日本語特設サイト
DWGファイル用の無償CADソフトウエア DraftSight - ダッソー・システムズ
資料センター - ダッソー・システムズ

DraftSightは、2次元CADの世界で、AutoCADに代わる選択肢の一つとして、その地位を確立しています。有償版に移行してからも、その機能拡張とサポート体制により、今後も多くのユーザーに利用されることが期待されます。

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