Dream Runner

accessの通算17枚目となるシングル「Dream Runner」は、2008年8月27日にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから発売されました。

このシングルは、彼らのキャリアにおいて初めてドラマとのタイアップが実現した記念すべき作品です。表題曲「Dream Runner」は、テレビドラマ『ここはグリーン・ウッド〜青春男子寮日誌〜』のオープニングテーマとして起用され、そのメロディと歌詞でドラマの世界観を彩りました。また、カップリング曲「PARADISE」もテレビドラマ『結婚披露宴〜人生最悪の3時間〜』の第11話で挿入歌として使用されており、シングルの両A面的な側面も持ち合わせていました。

しかしながら、商業的な結果としては厳しいものとなりました。本作品の累計売上は約0.7万枚に留まり、前作シングル「Doubt & Trust 〜ダウト&トラスト〜」が記録した約2.7万枚と比較すると、販売数は大幅に低下しました。この売上低迷は、その後のaccessの活動方針にも影響を与えたと考えられます。

「Dream Runner」は、その後のaccessのリリース環境の変化という点でも重要な位置づけにある作品です。このシングルをもって、accessはメジャーレーベルであるソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからの作品発表を一旦終え、次作「Higher Than Dark Sky」からはインディーズレーベルであるDarwin Recordへと移籍することになります。したがって、本作はaccessがインディーズ活動期間に入る前にメジャーレーベルから発表した最後のシングルとなりました。（後に再びメジャーレーベルに戻って作品をリリースしていますが、この時期の区切りとしては大きな意味を持ちます。）

本シングルには、以下の楽曲が収録されています。

Dream Runner
作詞：貴水博之
作曲・編曲：浅倉大介
PARADISE
作詞：井上秋緒
作曲・編曲：浅倉大介
Dream Runner（TV version）
作詞：貴水博之
作曲・編曲：浅倉大介
Dream Runner（Instrumental）
* 作曲・編曲：浅倉大介

これらの楽曲は、浅倉大介による独特のサウンドプロデュースと、貴水博之および井上秋緒による歌詞が融合し、当時のaccessの音楽性を反映しています。特にドラマタイアップ曲は、それぞれの作品の内容に寄り添う形で制作されており、映像と共に楽しむことでさらにその魅力が引き出されるでしょう。本作は、accessのキャリアにおけるタイアップの始まりと、リリース環境の変化という二つの側面から、記憶されるべきシングルと言えます。

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