Dの食卓2

『Dの食卓2』

『Dの食卓2』（ディーのしょくたく ツー、D2）は、1999年12月23日に株式会社ワープによって発売されたドリームキャスト専用ゲームソフトです。このゲームは前作『Dの食卓』の続編として登場しましたが、内容は全く異なるものとなっています。プレイヤーはこのゲームを通じて新たな物語とキャラクターに出会い、独自の冒険を楽しむことができます。

ゲーム概要

本作の特徴は、プレイヤーが主人公の「ローラ・パートン」となり、真冬のカナダの雪原を探索しながら脱出を目指す点です。ゲームは大きく二つのパートに分かれています。一つは、アドベンチャーパートで、指定されたポイントを歩いて探検しながら物語を進めます。もう一つは、ガンシューティングパートと呼ばれるもので、外に出ている間に現れる怪物と戦う内容です。このバトルでは、武器を使用してエンカウントした怪物に対抗し勝利することでレベルを上げることが可能です。体力の回復方法も多様で、特定の地点での休息や回復アイテムを使ったり、ハンティングによって獲得した肉を食べることで回復できます。体力は炎の揺らめきによって視覚的に表現され、ダメージが蓄積されるごとに徐々に減少します。

ゲーム内に登場する怪物はすべて人間が変化したもので、その状態を「咲く」と表現しています。道中では「咲いていない人間」との出会いもあり、プレイヤーにとって油断ならない状況が続きます。時には、思わぬ瞬間に「咲いた」人間が襲いかかることもあり、緊張感を保ちながらゲームを進めることが求められます。

ストーリー

物語は2000年12月25日、カナダ上空の飛行機内から始まります。女性主人公のローラ・パートンは、周囲の人々と共に居眠りをしている最中に、はみ出た「d」の文字を含む奇妙な文書を作成してしまいます。彼女の隣に座っていた男性が母親の形見であるコンパクトを拾い上げた瞬間、ハイジャック事件が発生し、恐ろしい混乱が巻き起こります。狙われたローラをかばうようにその男性が飛び込むと、飛行機は隕石と衝突し、雪原へと墜落します。

登場人物

本作には多くの登場人物が登場します。前作からの主人公であるローラ・パートン（声：駒塚由衣）は墜落事故の生存者であり、自身の過去の記憶を失っています。彼女を支えるキンバリー・フォックスやFBI捜査官のデイビット・ブレナー、CETIメンバーのパーカー・ジャクソンといったキャラクターたちが共に冒険を繰り広げます。

評価

本作は、当時のゲーム業界において大きな注目を浴びる存在となりました。特に、映像表現やゲームプレイの技術的水準の高さが際立っており、数々の特殊エフェクトが使用され、プレイヤーに新たな驚きをもたらしました。これにより、ワープはその後に社名をSuperWarpに変更するに至ります。

M2版の存在

『Dの食卓2』は、当初は3DOの後継機に向けたキラータイトルとしても企画されましたが、その後の開発は中止され、現在ではデモプログラムの一部がコレクターによって公開されています。そのストーリーは異なる設定で構成され、プレイヤーは新たな役割を担うことになります。

結論

『Dの食卓2』は、ただの続編ではなく、プレイヤーに新しい物語体験やゲームメカニクスを提供する作品であり、当時のゲームファンにとって特別な地位を持ったタイトルとなりました。

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