E-kara

e-kara（イーカラ）の概要

e-kara（イーカラ）は、タカラ（後のタカラトミー）が2000年から2009年にかけて販売していたカラオケ用玩具です。この製品は、専用カートリッジを本体に差し込むことで、様々な楽曲を楽しむことができるシステムを採用しています。ユーザーは、テレビに専用ケーブルを接続し、コントロールパネルを使って簡単に操作が可能です。また、テレビ画面には歌詞が表示されるため、視覚的サポートを受けながら歌うことができます。

形状とデザイン

e-karaの本体は、ボーカルマイクに似たデザインが特徴ですが、側面の上部には操作用のボタンが多く配置されています。一部の機種には7セグメントディスプレイがあり、より便利に楽曲の選択や操作を行うことができます。さらに、本体の下部にはテレビに接続するための端子があり、別売のマイクを追加することにより、デュエットも楽しむことができる設計になっています。

楽曲の提供方法

e-karaで利用可能な楽曲は、主に専用カートリッジによって提供されます。タカラから販売されているこれらのカートリッジには、さまざまな楽曲データが収録されており、ユーザーは好きな曲を選んで楽しむことができます。特に、カラオケ業界の大手である第一興商の楽曲を収録したカートリッジもあり、より多くの楽曲選択が可能です。また、e-karaは一部のカートリッジにおいて、タカラが以前に発売した音楽ゲーム『ポピラ』と共通のカートリッジを用意しており、カラオケとリズムゲームの両方が楽しめる製品も提供されています。

ダウンロード機能

e-karaは、専用カートリッジの中には、ウェブメディアとして書き込み可能なものもあります。これにより、インターネットから楽曲データをダウンロードし、ウェブトースターを利用することでカートリッジに書き込んで利用することができます。この機能により、好きな曲を自由に追加できるのが特徴です。また、e-karamixという商品もあり、これはe-karaの機能とウェブトースターを統合したもので、パソコンとの接続が簡単になります。

サービスとその他の利用法

e-karaの新曲配信は2010年12月24日で終了し、最終的な楽曲配信は2011年6月30日で終了しました。その後もe-karaは、カラオケ機能以外にも様々な用途に利用できたのが魅力です。特定のカートリッジを使用することで、アクションゲームや占いなどの楽しみ方も可能です。これにより、e-karaは単なるカラオケ玩具以上の存在となっていました。

フィクションと広告

e-karaは、アニメ『ギャラクシーエンジェル』の第4期オープニングムービーに登場し、キャラクターのヴァニラ・Hがe-karaを手にするシーンが印象的です。また、他のアニメ作品『ぴちぴちピッチ』でも、登場キャラクターたちのアイテムとして使用されました。このように、e-karaは多様なメディアで紹介されることにより、認知度を高めました。

まとめ

e-karaは、家庭で簡単にカラオケを楽しむことができるではなく、さまざまな楽曲やゲームを提供していた画期的な玩具です。カラオケの楽しさを家庭に持ち込み、遊びの幅を広げる役割を果たしました。

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