EAST END

EAST ENDは、GAKU-MC（MC）、ROCK-Tee（DJ）、YOGGY（DJ）の3人からなるヒップホップグループです。彼らは、1990年に結成され、日本のヒップホップ黎明期から活動を続けています。

メンバー

GAKU-MC：MC担当。1970年10月6日生まれ。東京都出身。
ROCK-Tee：DJ担当。1970年12月8日生まれ。東京都出身。
YOGGY：DJ担当。1970年5月5日生まれ。東京都出身。

結成までの経緯

GAKU-MCとYOGGYは高校時代に同じクラスで出会い、ブレイクダンスを通じてヒップホップに傾倒しました。当初は「ファンキー・ニュー・スタイル」というユニットで活動していましたが、GAKU-MCがラップコンテストでROCK-Teeと出会ったことをきっかけに、3人でEAST ENDを結成することになりました。彼らは、1990年に浜松町ワルシャワで開催されたイベント「第1回 PEACE BALL」で初ライブを行い、当時の日本のヒップホップシーンを牽引する存在となっていきました。また、YOGGYはBOY-KENのバックDJとして、スチャダラパー等と共にMAJOR FORCEのツアーに同行した経験も持っています。

初期の活動と「FUNKY GRAMMAR UNIT」

1991年には、ZINGIが中心となったイベント「YOUNG MC'S IN TOWN」に参加し、後にRIP SLYME|RIP_SLYMEを輩出するきっかけを作りました。また、バブルガム・ブラザーズのツアーに同行するなど、その知名度を高めていきました。1992年には、ファイルレコードからデビューアルバム『Beginning of The END』をリリース。この頃には、SUやTAKEのダンスグループ"MELLOW DOWN"をバックダンサーに迎えています。1993年には、RHYMESTERのアルバムに参加したことをきっかけに、ヒップホップ・コミュニティ「FUNKY GRAMMAR UNIT」を結成し、レギュラーイベント「FG NIGHT」を開始しました。

「EAST END×YURI」としての活動

1994年、友人であった市井由理とのユニット「EAST END×YURI」を結成。「denim-ed soul」「DA.YO.NE」をリリースし、特に後者は大ヒットを記録しました。しかし、1995年には音楽性の違いからROCK-Teeが脱退。その後、『DA.YO.NE』が地方のパワープレイでブレイクし、日本のヒップホップ初のミリオンセラーを達成しました。この成功により、彼らは多忙な日々を送ることになります。1995年12月にはNHK紅白歌合戦に出場し、日本のメジャーシーンにおいてラップやヒップホップを広く認知させました。しかし、1996年には「EAST END×YURI」としての活動を終え、1998年にはEAST ENDとしての活動も休止しました。

活動再開と現在

1999年以降、GAKU-MCはソロ活動を開始し、YOGGYはミクスチャーバンド「Food」のメンバーとして活動。ROCK-Teeはプロデュース活動を始めました。2002年、メローイエローのライブ終了後にオリジナルメンバー3人が再会し、活動再開を決意。2003年には、CRAZY-Aや童子-T、そしてFUNKY GRAMMAR UNIT全員が参加したアルバム『Beginning of the Endless』をリリースし、全国ツアーを行いました。2005年には、客演を一切迎えず3人のみで制作したアルバム『Three』を発売。2011年には、東日本大震災のチャリティーイベント「ダサパ」を開催し、被災地支援と業界への激励を行いました。2012年には、隔月開催していたオーガナイズイベント『DA THIRSTY PARTY』を終了。現在は、製作＆ライブ活動を再び休止し、各自ソロ活動をしています。2014年には、RHYMESTERの結成25周年イベントで久々に再結集し、パフォーマンスを行いました。

ディスコグラフィ

シングル
『ココロエ』 (2003年)
アルバム
『Beginning of The END』 (1992年)
『Beginning of the Endless』 (2003年)
『Three』 (2005年)
その他
『BEST OF JAPANESE HIP HOP』(1994年) -「In Your Jeep」収録
ライムスター 『EGOTOPIA』(1995年) - 「return of Funky Grammar」に参加

EAST ENDは、日本のヒップホップシーンの黎明期から現在に至るまで、その歴史を語る上で欠かせない存在です。彼らの音楽は、時代を超えて多くの人々に影響を与え続けています。

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