ZINGI

ZINGIは、1990年代初頭に日本のヒップホップシーンに登場したグループであり、その独特なスタイルとメンバー構成で注目を集めました。中心人物であるMC仁義（本名：本木 茂）は、1966年10月12日生まれで、アニメや特撮への深い造詣を持ち、アニソンDJやアニパンクのボーカルとしても活躍しています。また、Geru-c閣下としてアイドルのプロデュースも手がけています。

他のメンバーには、童子-T（本名：竹末 充）、凱（ガイ、本名：松永 弘二、元・弘児、忍火 凱）、魔梵（元・MAR、本名：笹本 昌幸）、G.M-KAZ（元・DJ 893、本名：石嶋 和雄）、DJ BASS（元・DJ BASE、本名：山内 愛泰）がいます。DJ BASSは、FAKE?のDJとしても活動しており、2011年まではINORANのDJも担当していました。

かつてはMC-ROCK（本名：斉藤 知広）もメンバーとして在籍していました。

ZINGIの歴史は、1990年に前身となる「リボルド・サフレイジ」の結成から始まります。1991年には「Check Your Mike Contest」で優勝し、ZINGIに改名、ファイルレコードからアルバム『ZINGI』でデビューしました。その後、RHYMESTERやEAST ENDらとのイベント「YOUNG MC'S IN TOWN」、CRAZY-Aらとのイベント「WATCH ME」に参加し、自主イベント「ライム遊戯」を主催するなど、積極的に活動を展開しました。

1992年には2ndアルバム『渋谷無宿』をリリースしましたが、この年にMC-ROCKが脱退しています。1994年には童子-Tが一時脱退、3rdアルバム『夢』をリリースしました。この際、ZINGIのセキュリティーを担当していたMAR（現：魔梵）が加入しています。1996年には、童子-Tの呼びかけにより4thアルバム『TOKYO TRIBE』をリリースしましたが、その後活動を休止しました。なお、この時期にはLITTLEがZINGIのFAMILYに在籍していました。

2000年には「ライム遊戯」が復活し、2001年にはCRAZY-Aの要請により「B-BOY PARK 2001」のテーマソング「TOKYO TRIBE 外伝」をリリースしました。2005年にはLITTLEのアルバム『LIFE』に収録された「HARD硬派 Part2 feat.ZINGI」に客演として参加。2007年にはG.K.MARYAN主催のイベントに出演し、2010年には映画『BECK』の劇中音楽フェスティバル「グレイトフルサウンド」に出演しました。2022年には、GASBOYSのギター男追悼イベントにも参加しています。

ディスコグラフィとしては、以下の作品があります。

アルバム『ZINGI』（1991年10月5日）
ミニアルバム『渋谷無宿』（1992年6月13日）
アルバム『夢』（1994年1月21日）
シングル『Night Train』（1995年9月21日）
* アルバム『TOKYO TRIBE』（1996年2月21日）

ZINGIは、CRAZY-A、FUNKY GRAMMAR UNIT、RHYMESTER、EAST END、LITTLEといったアーティストとの関わりも深く、アニパンクやHIPHOP戦隊B-BOYGERといったプロジェクトにも参加するなど、その活動は多岐に渡ります。

関連リンクとしては、ZINGI Official Web Siteがあります。

ZINGIは、日本のヒップホップシーンにおいて重要な位置を占めるグループであり、その音楽性や活動は、後続のアーティストたちにも大きな影響を与えています。1990年代初頭から現在に至るまで、その独特なスタイルとメッセージは多くのファンを魅了し続けています。

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